Y Combinator の Startup School 2018 へようこそ (Startup School #01, Adora Cheung & Geoff Ralston)

【FoundX Review からのアナウンス】Startup School 2019 を日本から受講する方のために、Startup School 2019 の Facebook Group を用意しています。ぜひご参加ください。なお、Startup School 2019 の応募締め切りは 7.21 です。

なお、この記事は原著者の許可を得て翻訳・公開しています。原文: Geoff Ralston And Adora Cheung - Introduction To Startup School (2018) 

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Geoff Ralston
ここにいる皆さんにおはようございます、このクラスをオンラインで見ている皆さんもおはようございます。Y Combinatorの第2期の大規模オープンオンラインコースStartup Schoolへようこそ。

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私はGeoff Ralstonです。Y Combinatorのパートナーで、今年のStartup Schoolの主催者の一人です。今日から始まりますね。YCが持つアントレプレナーシップに関する知識がここにいる皆さんの手助けになればと思っています。あなたの友達、家族、従業員、そして自分自身が住んでいる社会に素晴らしい価値を生み出すような素晴らしいイノベーションのために。授業を始める前にいくつかお伝えしておきたいことがありますので今しばし辛抱してください。

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まず最初に、今年はStartup Schoolに参加したいという企業がものすごくたくさんいました。世界中から27,000社が参加したいと問い合わせがありました。毎回参加企業の数には本当に驚かされます。そして15,000の企業が実際にこの授業に参加したいと問い合わせがありました。100ヵ国以上、8,000を超える都市からです、ものすごい数字です。すでに知っている方もいるかもしれませんが、インフラとしての制限があるため、受講者数は15,000社のうち1/4に絞らなければいけなかったんです。これはお伝えしたかどうかわかりませんが、選考プロセスにはちょっとした不具合がありました。最終的に、私たちはおよそ15,000社のすべての企業を受け入れました。すべてを受け入れたのです、だいたい15,000社を。つまり、これはY Combinatorのスタートアップ向け授業でも最大規模の授業であり、誰も教えたことのないような規模なんですが、ともかく、この巨大な授業の一員になったみなさん、おめでとうございます。それがいいことかどうかはわかりませんが、ともかく、おめでとうございます。

f:id:foundx_caster:20190620235000j:plainStartup Schoolについてちょっと説明しますね。Y Combinatorは2005年の最初のバッチで8社(への投資)から始まったんですが、これまでにないくらい多くの企業に同時に投資をしてきました。今や毎年300社以上に投資しており、彼らと3ヶ月間の集中プログラムを実施しています。しかし、このプログラムにも毎回数千社を超える応募があります。私たちの知識が広がっていく可能性を信じています。だから私たちはStartup Schoolを始めたんです。

f:id:foundx_caster:20190620235228j:plain私たちの知識を届けられる会社数を最大化するために、世界中に届くように。「世界にイノベーションを起こす」これは私たちの会社としての目標です。それが本当に良いことだと信じています。すべてのスタートアップが成功する道を見つけたいと思っています。個人的な興味もありますが。なぜなら、あなたたちのなかから次の大きなY Combinator企業が出てきたら面白いじゃないですか。

 

f:id:foundx_caster:20190620235535j:plainこのリーチを広めるアイディアについてはY Combinatorの社長であるSam Altmanが教鞭をとった「How To Start A Startup(スタートアップの始め方)」という授業を2014年に試したのが最初でした。Stanfordで教えていた授業だったんですが、オンラインコンポーネントがあるという違いがありました。授業は録画されオンラインで見ることができました。

 

f:id:foundx_caster:20190620235646j:plain去年は、その授業を見直して、大規模オープンオンライン授業(MOOC)にしました。違いとしては、授業にはオンラインでアクセスできて、コミュニティーが作られ、ソフトウェアツールがあって、そして重要なことは、毎週のグループミーティングとチェックインがありました。

 

f:id:foundx_caster:20190620235747j:plain今年はそのアイディアに沿いながら、また違いも加えていきます。個人ワークとオンラインクラスの組み合わせでいきますが、ソフトウェアは改良しました。今年はYCパートナーかYCの卒業生がほとんどのカリキュラムを担当します。先ほど言いましたが、コミュニティーとマネジメントのための新しいソフトウェアがあります。スケールしています、これまで以上にスケールアップしているんです。このクラスのタイミングは異なってきます。去年、このクラスは春に開講されました。今年はYCのバッチと一緒になるように調整されているので、YC Winter 2019のバッチに応募しようと思っている多くの人たちにとってはタイミングがいいと思います。

このコースを修了し卒業した100社には10,000ドルの助成金、ノンエクイティの助成金があります。後ほどパートナーのAdoraが卒業基準について説明します。また、このURLから飛べますが、ここにスタートアップに関するコンテンツの特別なライブラリーを集めました。おすすめなのでぜひみてくださいね。サイトにログインすると、オンラインのリンクがあります。誰でも利用できるオープンなライブラリです。また、オンラインでログインした時に表示される15,000社には素晴らしい特別オファーがあります。これは言っておきたいのですが、この特別オファーを提供している側の人たちは15,000社になるなんて思ってもいなかったんです。驚いたことでしょう。そしてそのうちの何社かは本当にステップアップしていったんです。

Amazon Web Servicesは、1人あたり1000ドルのクレジット、みなさんに1000ドルのAWSクレジットを提供しています。Amazonさん、ありがとう。Google CloudとFirebaseのクレジットで$1000を提供してくれたGoogle社、ありがとうございます。StripeとClerkyの2社のYC企業も実際にステップアップしました。Stripeは全社にStripe Atlasを50%オフで提供していて、支払い処理に関しても$5,000まで無料です。Clerkyも素晴らしい提供をしてくれています。$599で会社設立、銀行口座の開設そしてClerkyのサービスを使うことができます。

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次にカリキュラムについて簡単に説明します。

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最初の1週目はキックオフ、Startup Schoolの説明とみなさんの会社の紹介から始まります。次の3週間は、人々が欲しいものが何かをいうことを構築するために深堀していきます。

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そして、その「何か」のためにユーザーをどのように獲得していくかを探っていきます。それから、6週目にみなさんがどうやってYCに応募するのか、どうやったらYCの面接でうまくいくのか、そしてYCとは何かということについて理解するいい機会になると思いますYCパートナーのDalton Caldwellの話を挟みながら、どうやったらスタートアップを効果的に運営することができるかについて考えることに時間を費やします。最後は、資金調達や未来を見据えた授業で締めくくりです。

今年のStartup Schoolの新しい目玉、私がとても面白いと思っているものは、「conversations(カンバーセーション)」です。カンバセーションには2種類あります。一対一でリアルタイムで(みなさんのスタートアップの)役に立つようなドメインの専門家に聞くことができるものと、フォーラムでのAMAs(Ask Me Anithings=なんでも聞いてね)、専門家が質問に答えてくれるものとがあります。質問は事前にも受け付けますし、その場でも聞くことができます。今週は明日にAMAがあって、カンバーセーションは金曜日にありますね。あとで詳しく説明します。

まだはっきりしていないこともあるかもしれませんが、今年はいろいろやります、新しいこともたくさん。まだ未計画のものもあるので、手際が悪くても許してくださいね。

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このメンバーは私たちのチームです。小さいですが非常に効果的で、しっかりしています。なにかうまくいかないことがあればすぐに修正しますし、疑問質問があればできるだけ早く応えます。ここには大きなスケールがあるということを理解していただきたいと思います。多くの会社がStartup Schoolを受講しています。そして、みなさんの経験を可能な限り成功に近づけるために私たちは最善を尽くします。

f:id:foundx_caster:20190621000546j:plain次に、YCパートナーのAdora、Startup Schoolを一緒に組織している彼女が、2018年の授業の詳細について説明してくれます。拍手は結構ですよ。[inaudible]

Adora Cheung
それでは、コースのストラクチャーについてお話します。

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このコースの構成要素は5つです。週単位の講義、週単位のグループオフィスアワー、カンパニーアップデート、フォーラム、そしてプレゼンテーションデーです。これらをざっと説明して、最後に実際にソフトウェア上でどのように行われるのかのデモンストレーションを行います。

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ご存知のように、あなたたちのスタートアップの構築や成長に関係する様々なトピックに関する2時間の授業が行われ、録画されます。

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これについては先ほどGeoffが説明しましたね。ほとんどの場合、授業の前に「prep material(プレゼンテーション資料)」をお送りします。それは予習のためのビデオやスライドです。スピーカーが基本的なことの説明に時間を割くことなく、できるだけはやく専門的な内容に入れるようにするためのものです。可能であれば予習に時間をかけてください。

f:id:foundx_caster:20190621001519j:plainサンフランシスコのベイエリアに住んでいる方であれば、これらの講義に直接出席することができます。残念ながら、座席数が限られていますので、毎回すべての人が出席できるわけではありません。RSVPを通して出欠の連絡をしますので、招待された場合にのみご出席ください。火曜日は朝10時に開始しますので、それまでに着席していてください。スピーカーが講演を行い、その後Q&Aが行われます。

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多くの方はオンラインで授業を見ていることでしょう。毎週の火曜日の講義の後、翌日水曜日にその講義をアップします。遅くともお昼の12時までには。時間がある時に見てくださいね。

f:id:foundx_caster:20190621001642j:plain毎週のグループオフィスアワー。ご存知かどうかわからないですが、あなたたちはすでに15から30社ごとのチームに分かれています、地域によって分かれていることが多いです。より近くで経験を共有するためです。このグループは、Startup Schoolのための即席のサポートグループであると同時に、Startup Schoolの枠組みを超えた付き合いになってもらうことを期待しています。あなたが助けが必要な時、何か自分のスタートアップに関してディスカッションしたいときに、ぱっと頼ることのできる人々です。このグループを効果的に活用する方法の1つは、毎週のグループオフィスアワーです。この活動は講義に参加するよりもより重要なことであると私たちは思っています。毎週のグループオフィスアワーには2つの側面があります。1つは、毎週のチェックインで誰もが責任を持つようになるということ。2つめは、グループセラピーセッションです。一週間の成果を確認し、必要であれば助けを求めたり、仲間からのフィードバックを受けたりすることができます。

グループオフィスアワーワークは単純です。各セッションはモデレーターが指導してくれます。モデレーターがミーティングをセッティングして、モデレーターがそのディスカッションをファシリテートします。それぞれの会社から1人の創設者が以下の3つのポイントについて発表します。1つは、その会社が何を実際にやっているのか、難しいとは思いますが何をしているのかは1行で完結に述べてください。お互いに協力してくださいね。2つめ、前週の目標と、その目標を達成した理由、または達成しなかった理由。3つめは、グループのメンバーが手助けできるようなあなたの会社の一番の問題や障害。そして、各会社に5分から10分の持ち時間で議論を行います。これはその週のグループオフィスアワーに出席した人数によって変わると思います。そして、最後にモデレーターが締めます。

f:id:foundx_caster:20190621001900j:plainそう、各グループにはモデレーターが1人しかいません。モデレーターがすでに割り当てられているグループもあります。彼らはYCの創業者コミュニティーからのボランティアです。多くのグループではまだモデレーターは決まってはいません。グループ内で自分たちでモデレーターを選んでください。今現在モデレーターのいないグループに属している方で、今からお見せするソフトウェアを使って、木曜日までになるべくはやく今から言う宿題を仕上げてください。グループのモデレーターの選び方については、まず、自分がモデレーターをやりたいかどうか自分自身に問うてみてください。モデレーターをやるには時間、エネルギーそして考える時間が余計に必要です。ボランティアとして手をあげる前に、余分な仕事があるということを認識してくださいね。グループの週ごとのスケジュールを管理し、ディスカッションを盛り上げ、そしてグループに対してインプットを促し、会話を誘導する必要があります。モデレーターになるというミッションを受け入れた方は、金曜日にモデレータートレーニングセッションを受けてもらいます。PST午前9時からライブストリーミングで行う予定です。出席できない場合は、録画したものをみてください。そして、すぐにグループのメンバーと会ってモデレーターを決めてください。私たちは2つのチャネル、ビデオチャットとグループフォーラムを用意しています。もしくは最適だと思われるツールがあれば他のものでも構いません。モデレーターを決める簡単な方法としては、最初に手を挙げたボランティアの人にその訳を担ってもらいましょう。そうすれば論争は起きませんから。金曜日までにモデレーターが誰かを提出してください。そしてトレーニングセッションに誰が出席するのかを把握してください。

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このリンク先に提出してくださいね。後で送りますから、今メモする必要はないです。

もしグループの中で誰もモデレーターをやってくれるボランティアがいない場合はどうするのかという疑問があります。その答えは、もし誰もグループ内でボランティアでやってくれる人がいなければ、そのグループはStartup Schoolに参加することができないということです。そのグループ全員がクラスをみているだけになるでしょう。厳しいようですが、これまでの経験から言って、モデレーターのいるグループオフィスアワーはとても重要なことで、このクラス全体を通しても一番重要なことかもしれません。なので、このコースに参加したいのであれば、グループ内の誰かにモデレーターを勤めてもらうことを求めます。

f:id:foundx_caster:20190621002227j:plain週間企業報告書(ウィークリーカンパニーアップデート)。今週中に他の共同創業者と一緒に机を囲んでこのStartup School での目標について考えてください。それはつまり10週間が過ぎるまでにあなたにとっての成功を定義するキーメトリクスを少なくとも1つ見出すことです。製品をローンチする事かもしれませんが、毎月の定期的な収入、アクティブユーザー数などの方が望ましいメトリクスですね。毎週、これらのキーメトリクスの週の目標を達成したかどうか、会社の進歩報告を提出してください。提出することによってアカウンタビリティを向上しそれがある方があなたたちを成功へと導くのに役立つでしょう。これらの週間企業報告書は今週を除く毎週PST火曜日中に提出してください。最初の提出日は9月3日ということになります。

今回始めた新たな試みで、私が個人的に気にっているものは、コミュニティーとフォーラムです。f:id:foundx_caster:20190621002340j:plain

すでにログインしていて投稿している人もいるかもしれませんね。ここでは同じような立場の仲間の創業者と話すことができます。スタートアップに関する様々な意見に対して投票することができます。そしてXYZをするための最適な方法などについて助けを求めることができます。グループのプライベートチャンネルも作成しました。会話のほとんどはプライベートチャンネルで行われると思います。たくさんのトピックについて、数万人の人たちと話をするのは効果的ではありませんし、難しいことです。まだログインしていない方は、まずこのソフトウェアにログインし、そしてグループ内で自己紹介をしてください。基本的なフォーラムルールが適用されますので、きちんとしてくださいね、スパム行為はしないでください。すでにいくつかの投稿は削除しなければいけなかったので、そうならないようにしてください。あなたと他の人たちにとって役に立つものだけを投稿してください。これらのルールを破ると、残念ながら、あなたを(システムから)削除しなければいけません。

f:id:foundx_caster:20190621002452j:plain最後に、このコースの最後にはバーチャルプレゼンテーションデーがあります。ビデオとスライドを使ってあなたの会社についてピッチを行います。あなたのスタートアップの話が重要であるところです。Geoffがプレゼンテーションについて、どうやって行うのか、そしてそれについてどう考えていけばいいかについて簡単に説明します。プレゼンテーションデーは実際にはオプションですが、この10週間の成果を見せるためのゴールに設定するのはよいと思います。これらを真剣に遂行することができれば、10週間で驚くような成長を遂げることができるでしょう。目標を設定し、毎週自分自身で責任を持って行動し、アップデードを提出し、グループオフィスアワーで進捗を話し合うことによって、あなたたちが達成できること、または(10週間後に)プレゼンテーションできることが生まれてきます。f:id:foundx_caster:20190621002727j:plainコミュニティーを親密にするため、そして軌道に乗せるために、協力的でない会社を退席させることもあります。最初の2週間で、進歩報告を提出しなかったり、オフィスアワーをサボった場合には、聴講のみとなります。あなたたちがスタートアップについて、そして前に進もうということに関して、真剣であるのであれば、私たちは一緒に頑張っていきたいと考えています。あなたたちの中には、今がスタートアップをするのに適切なタイミングではないと判断する人たちもいるかもしれません。それは全く問題ありません。

f:id:foundx_caster:20190621002819j:plainこのコースを正式に修了するためには、つまり卒業するためには2つのことが必要です。1つは、10週間のうち9回は進歩報告を提出すること。2つめは、10のグループオフィスアワーのセッションのうち9回参加することです。それだけです。

f:id:foundx_caster:20190621002855j:plainGeoffが先ほど言ったように、最も有望なスタートアップには、1万ドルの無償資金を供与しています。この資金を得るためには、コースを修了することが最低要件です。この資金を取れなくても、このコースを修了すればあなたたちのスタートアップは成功すると信じています。ですので、このコースを頑張って修了してください。

f:id:foundx_caster:20190621002935j:plain最後に、Geoffも言っていましたが、Startup SchoolはYCのコアプログラムからは完全に独立していますが、できるだけ多くの人たちに(YCのコアプログラムにも)応募していただければと思っています。そういうことでいうと、Geoffが指摘したように、私たちは最適なアプリケーションを作成する方法と、個人インタビューのための最適な準備方法に関するレクチャーもあります。このコースが終わるとちょうど応募の期間に入りますので、そこでも皆様にお会いできることを楽しみにしています。

Geoff Ralston
それでは少しだけ、スタートアップの成功に不可欠なことについてお話しましょう。基本的なことですが、見落とされがちな点です。

f:id:foundx_caster:20190621003229j:plainそれはあなたたちのスタートアップのストーリーの作成です。これは明確であり基本的であると思われるかもしれませんが、この点をきちんと抑えるということは実際には、直感的でない部分で重要であるということがわかります。それがとても重要な理由は、スタートアップがとても大変だからです。非常に難しいことです。あなたのプロフェッショナルなキャリアの中でやることとしては、ほぼ確実に、もっとも難しいことです。 もしまだストーリーが創れていないのなら、物事がうまくいっていないときに自分に言い聞かせることでやり続けれるようなストーリーがなければ、あなたは白旗を上げスタートアップは死んでしまいます。なので価値があります。

私のYCパートナーであるAaron Harris、彼は後でスタートアップスクールで講義をする予定ですが、彼は、ストーリについて多くのことを考えて話してくれます。私が言わんとすることは、彼のアイディアから拝借している部分が多いです。

f:id:foundx_caster:20190621003337j:plainストーリーも様々で、有名な作家であるE.M. Forsterは何十年も前にこんな素晴らしい例えを残しました、「王が死に、それから女王が死んだ」と。これ自体は確かにストーリーですが、それはあまり面白いストーリーではありませんね。心をつかむようなストーリーではなく、あなたが興味を持つようなストーリーではないんです。しかし、「王が死に、悲しみのあまり女王が死んだ」となると、そこには何かがあります。何かがあなたの心をつかみます。何か人間性があるんです。そのストーリーには重要ななにかがあります。

f:id:foundx_caster:20190621003524j:plain言い換えると、創業者はストーリーを語るのに多くの時間を費やします。創設者は彼らが何をしているのか、どのような未来を築こうとしているのかについてストーリーを語ります。彼らはそのストーリーを先ずは両親に、家族に、友達に語り、後に共同創業者、潜在顧客、会社のパートナーや投資家などに語ります。

 

f:id:foundx_caster:20190621003622j:plain何よりも、自分自身と共鳴するようなストーリーを語る必要があります。困難と挫折を経験するときにあなたを活性化し心の支えとなるのはあなたのスタートアップのストーリーです。

f:id:foundx_caster:20190621003715j:plainこのストーリーというものは、あなたたち自身を(スタートアップという)クレイジーなことに没頭させるものであり、周りの人たちにあなたについていきたいという感情を持たせるものになるかもしれません。

f:id:foundx_caster:20190621003802j:plain不確実な道であなたについて行くように他人を説得するのはどれだけクレイジーなことか考えてみてください。それは簡単ではありません。

だからYCではストーリーを組み立て、そして時には再考するための手助けに多くの時間を費やすのです。この10週間の間にそういったことをやることをおすすめします。

f:id:foundx_caster:20190621003854j:plainあなたのアイディアから始まります。そしてAdoraが言ったように、1文で表現できることが望ましいです。2文で説明してももいいですが。そうすれば、とてもわかりやすくなりますし、あなたが何をしているかを話している時に見向きもしなかったような人でさえ、道端で立ち止まらせることができるでしょう。

ストーリーの背骨(Vertebrae)を創ってください。全体像を掴めるようなストーリーのフレームワークです。他人にストーリーを話したところで全部の話は覚えることはできないので、ストーリーの背骨だけでも覚えてもらえるようにしてください。2分のデモデー、ピッチのようなものを作成してください。きっちり2分である必要はありませんが。あなたのストーリーの本質を捉え、それらの背骨とリンクしていて伝わるようなピッチを作りましょう。

最後に、共同創業者たちと同じ見解を持つように励んでください。そうすればみんなが同じストーリーを共有できますし、すべてのストーリーを関連づけることができます。

f:id:foundx_caster:20190621004023j:plainそのストーリーを魅力的で信憑性のある方法で伝えてください。ちゃんとしていたら信ぴょう性のあるものになります。

f:id:foundx_caster:20190621004054j:plain同じように重要なのは、それが記憶に残るものであることでしょう。そして、旅路の途中、あなたを支えてくれるものでもあると願っています。

f:id:foundx_caster:20190621004121j:plainみなさん、グッドラック。Startup Schoolがみなさんの夢が実現するのを手助けし、あなたたちが創ろうとしている会社が大成功することを願っています。

Adora、こちらに来てください。Q&Aに入ります。Samの話で出てきた「なんとかしよう」、これについて言いたいことが一つあります。チームの基本的な文化の一部としてこれを取り入れる事の重要性を過小評価するようなことはやめてください。実例として、皆さんの視点からしたらY combinatorはスタートアップのようには見えないかもしれませんが、私たちからしたら15年以上続いた今でもスタートアップだと思い続けています。一週間前、最悪なことが起きました。Starup Schoolで大問題が発生して、どう対処すればいいのかわかりませんでした。私たちの小さなチームが一緒に座って、みんなが言いました。「よし、なんとかしよう。みんなを参加させどうすればいいか考えよう」。私たちは最善を尽くすつもりですが、なんとかすることができたのかどうか、その判断は皆さんに任せます。 このような姿勢、ポジティブな行動に向けてのこの基本姿勢は、素晴らしいスタートアップのためになることでしょう。

質問があれば受け付けます。そのあと、休憩を挟んで、今日の2講義目に入ります。スタートアップのメカニクスについての講義で、そこの角に隠れているY Combinatorの素晴らしい法律チーム担当者が話をしてくれます。Adoraか私に質問はありますか?

オーディエンス
週間企業報告書の提出期限はいつですか?早く出す方がいいのでしょうか、それとも提出期限ぎりぎりまで待って出す方がいいのでしょうか。

Geoff Ralston
そうですね、週間企業報告書はあなたのためのものです。進捗報告はあなたの会社の躍進を促すものです。悪い報告よりもいい報告のほうがいいですよね。例えば、今から提出期限までに5つ売り上げをあげれると思うのなら、5つの売り上げをあげてからよりよい進捗報告を提出すればいいと思います。一般的には、一貫した時間的な基準をもってして進捗を測る方がいいと思います、「1週間ごとにこれだけ進歩しているんだ」と実感が湧いてきますから。しかし、一週間というのも長いですね。重要なことは、数日間があなたたちのスタートアップを構築したり壊したりすることはないでしょう。報告書での重要な点は、自分自身を測る尺度を持つことです。それによって、進捗しているのかしていないのかを測ることができます。進歩のないスタートアップはどこにもいくことができません。冗長的ですが真実です。CheskyとNateとAirbnbの仲間がYCにいた時、彼らは毎朝起きるとバスルームの鏡に収益グラフを描いていました。それが彼らに火をつけたのか、助けになりました。彼らにとっては効果があったのです。あなたたちにとってはどうでしょうか。質問?

オーディエンス
(質問が不明)

Geoff Ralston
質問はAWSクレジットに関するものですね。この講義に遅れて来たのかもしれませんが、サイトにログインするとStartup School参加企業が利用できる全オファーの詳細を見ることができます。参加者全員に$1000のAWSクレジットが与えられています。

オーディエンス
グループオフィスアワーについてですが、いろんなところから来ている人がいるのですが、実際に面と向かって会う方法はありますか?私たちはサンフランシスコからきているので、ここに来るのはちょっと大変なのですが。インターネット上でやり取りするよりも面と向かって会う方がより多くのことを得ることができると思うのですが。

Adora Cheung
あなたのグループにいる人を確認して、彼らがどこにいるか…

Geoff Ralston
もう一度質問をお願いします。

Adora Cheung
質問はグループオフィスアワーを面と向かってやるべきかどうか、そしてそうであれば、どのようにやっていけばいいのかということです。所在地がバラバラの人がほとんどなので、オンラインのビデオチャットで行うことを推奨しています。クリックするだけで入ることができます。もし直接会いたいのであれば、それはあなたたちにお任せします。グループ内で話し合ってください。

Geoff Ralston
どうぞ?

オーディエンス
アカウントに問題がある場合、どこに連絡したらよいですか。

Geoff Ralston
アカウントに問題がある場合、誰に連絡すればいいのか。

Adora Cheung
アカウントに問題がある場合は、startupschool@ycombinator.comまでメールを送ってください。

Geoff Ralston
どうぞ?

オーディエンス
$ 10,000を誰が受け取るのかの評価軸を教えてください。

Geoff Ralston
$10,000を得ることのできる100社をどのように選ぶかということですね。Adoraが言ったように、最初の評価軸は、コースの修了要件を満たしたかということです。コースを修了すると、どの企業が将来有望なのかということを見るためにいくつかの基準で見ていきます。その基準はY Combinatorでしようしているのと同じような感じです。私たちはいつも将来有望性をどうやって判断するかトライしています。だから、卒業生の近況も見ますし、みなさんのステータスアップデートも見ます。モデレーターとも話します。会社の情報もみます。そして判断を下します。誰が$10,000を受け取るにふさわしいか、そしてそれを有効に使ってくれそうか。はい、後ろの方?

オーディエンス
(不明)

Adora Cheung
立っていただけますか?

Geoff Ralston
立ってもう少し大きな声で話してもらえますか? 質問は、フルタイムの仕事が別にあるからスタートアップにはパートタイムでしか働けない、そのような状態でどうやってやっていけばいいですか?ということだと思います。厳しいことを言うようですが、パートタイムでやっているスタートアップが成功した例はほとんどありません。もしフルタイムで従事していなくて、週に数時間しか働かないですごい会社を創ろうとしているとして、あなた方がもしかしたらすごい人で週のうち40時間を一つの仕事に、そして40時間をもう一つの仕事に費やしたとしても、成功する確率は低いでしょう。パートタイムの創業者たちが立ち上げた会社ですごく成功した会社を挙げられますか?だから、その質問は私たちにするべきではありません。自分自身に聞いてください。パートタイムでやってスタートアップを成功させることができるのかどうか。最初はできるかもしれませんが、スタートアップがある程度進化した時点で、ほんとうにそのスタートアップをやっていきたいと思った時には、それにコミットしなければならないと思います。どうぞ?

オーディエンス
(不明)

Geoff Ralston
そんなことはありません。質問はアドバイザートラックプログラムに関するものです。そんなことは本当にありませんよ。15,000社すべてに一つのプログラムが用意されています。みなさんに同じようにプログラムをこなしていただくつもりです。すべての会社がグループに入っています。一部のグループにはモデレータがすでにいて、他のグループはモデレーターを追加する必要があります。そうですね、それはうまくいくと思います。どうなるか見てみましょう。あなたたちにお任せすることになりますが、モデレーターになることを選んだ方は、真剣にやってください、そしてコミュニティーを作ってください。セッションにぶち当たったときにお互いに助け合うことができるような有益なグループを作ってください。進捗を話し合ったり、問題について話し合ったりできるような。スタートアップの成功に必要なもっとも重要なことの一つは、話し合えることのできる仲間のコミュニティーを持つことだと思っています。そういったコミュニティーを持っているだけで、あなたのストーリーと共に、スタートアップを構築する時に支えとなってくれることでしょう。どうぞ?

オーディエンス
毎週の進捗メトリクスについてですが、ローンチから遠い会社に関してよいメトリクスの例はありますでしょうか?

Adora Cheung
まだローンチしていない場合、毎週のメトリクスはどのようなものがいいのかという質問ですね。パッと思い浮かぶのはパブリックローンチまでの日数ですね。そうすれば週が進むごとの進歩の過程がそこに到達するまでに達成しなければならない一つ一つのテクニカルマイルストーンになりますから。10週間後にはプライベートベータユーザーか、世界にもそのサービスをローンチできるかもしれません。それ以上に、フォーラムでこんな質問もありました。いまプライベートベータ状態の場合、メトリクスはどうなるか。これも同じようにパブリックローンチまでの日数が当てはまります。それと、例えば、使用しているアクティブユーザーの数であるとか、あなたたちが構築しているものが人々に望まれていることを証明するエンゲージメントのメトリクスです。

Geoff Ralston
一つ、おすすめのルールを付け加えると、今思っているスケジュールよりもより早くローンチするほうがいいということです。しかし、例外もあります。もしあなたがTheranosだとしたら、それはうまくはいきません、いい考えではありません。例外はありますが、一般的には早めにローンチすべきですね。どうぞ?

オーディエンス
週間企業報告書についてですが、バリューと成長率の意味を説明していただけますか?バリューとは数字だと思っているんですが、それは非常に恣意的かなと。

Geoff Ralston
週間企業報告書に関する質問です。バリューとはどういう意味か。それが恣意的だと​​は全く思いません。収益の場合は実数でなければなりませんね。ユーザーの場合も実数です。何を基準にすべきかということについてルールがない理由は、それがスタートアップの成長段階やスタートアップの種類に大きく依存しているためです。どのメトリクスがもっとも自分の会社の成功を示しているかを把握することをおすすめします。うまくいっているというのはどういう状態でしょうか?偽りの物ではいけません。毎週大きく動いているけど、実際にはうまくいっていることを示していないような数字もあります。あなたの製品への登録者数はものすごくあって、新規登録はたくさんしてくれている。でも、誰もその製品を使ってはいない。そういった場合に登録者数をメトリクスに持ってくると、私たちはその数字を見て、おお、と思うかもしれないけど、最終的にはうまくいっていないからお手上げ、なんてことになります。このような場合だと、おそらく、実際に使用しているアクティブユーザー数のほうがよりよりメトリクスになりますね。どうぞ?

オーディエンス
全く別の質問なのですが。私たちはハードウェアの会社です。私たちの仕事の本質は、物理的な物を作るということです。今まで見てきたなかで、有用なハードウェアのメトリクスとはなんでしょうか?

Geoff Ralston
質問は、ハードウェア企業にとって何がメトリクスに当てはまるかということですね。私たちはハードウェア会社にも投資を行ってきました。パートナーの1人であるEric MigicovskyはPebbleを設立しました。彼の方がこの質問に答えるのにふさわしいと思うのですが、すべての会社、ハードウェア、ソフトウェア、ハードテック、YCみたいな会社とか、超音速飛行機の会社にしろ、どの会社にも進歩というものはあるのです。進歩していないのなら、何をしているのでしょう?製品の製造のために中国で工場を探しているのだとしたら、あなたの進歩はその取引に関してでしょう。または製品設計の中に設定されているのかもしれません。そうすると、マイルストーンは、翼やエンジンの設計が完了していることです。先ほど言ったことを繰り返すことになりますが、貴方のプロジェクト、会社、製品、それらのものには成功に向かって進んでいくべき道があります。その道中に重要なマイルストーンがありますのでそれらをメトリクスとするべきです。もっと質問があるようですが。申し訳ないですが質問はあと少しにしましょう。休憩を挟みたいですし、次のセッションに進みたいですからね。あと2つほど。どうぞ?

オーディエンス
フィードバックはたくさんあると思いますが、それらはスタートアップに役に立つと思いますか?スタートアップに役立つことがありますか?

Adora Cheung
YCの卒業生やパートナーとどのようにつながり、フィードバックを得ることができるのでしょうかという質問ですね。少なくとも100人以上の卒業生が実際にフォーラムに参加し、あなたの質問に答えてくれるでしょう。Geoffと私もフォーラムに参加します。私たちもYCのパートナーですし、また、他のパートナーともAMAs(なんでも聞いて)セッションを行います。例えば、PebbleのEricはハードウェアスタートアップのために何かする予定ですし、そういった交流もあるでしょう。

Geoff Ralston
そうですね、それは大変よい質問です。ここにはたくさんの人がいます。15,000社がありますので、与えられるフィードバック限られますが、Starup Schoolの全体のポイントとしては、YCの知識を、利用できる人すべてに与えることです。そうするために全力を尽くします。もう一つ、質問、どうぞ?

オーディエンス
背骨の意味をもう一度教えてくれますか?

Geoff Ralston
はい。ストーリーの背骨の意味をもう一度教えてくれますか?というのが質問ですね。私がいつも考えていることは例えば、あなたが投資家に会ったとしましょう。そしてストーリーを2分のピッチで伝えたとします。あなたが覚えておかなくてはいけないのは、投資家たちははたくさんの、ほんとうにたくさんのピッチを聞いているということです。彼らはあなたの2分ピッチのすべては覚えていないことでしょう。でも、その中の3つか4つの点くらいは覚えているかもしれません。背骨とは、あなたが彼らに覚えておいて欲しい3点か4点の事柄です。ストーリーを組み立てるときに、何かに焦点を絞るとしたら、例えば、「あ、彼はSam Mateoから来たんだよ」というような会話を誰が気に留めるでしょうか?投資家たちに覚えてほしいことは、毎週30%成長していること、この市場は大きい市場であるということ、そして私たちの商品は誰かにとっての非常に重要な問題を解決するということです。背骨は、あなたがストーリーを構築する上での重要な要素です。背骨とは、あなたたちが構築しているものの中で記憶に残るものであり、あなたたちのストーリーの本質を構成する要素です。お役に立てればいいのですが。12分休憩して11時20分に再開します。コーヒーや軽食はそこ、トイレはあちらです。ありがとうございました。

 

記事情報

この記事は原著者の許可を得て翻訳・公開するものです。
原文: Geoff Ralston And Adora Cheung - Introduction To Startup School (2018)

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