YC Series A プログラムから学んだこと (Aaron Harris)

1年前、私たちは資金調達にさらなる透明性と一貫性をもたらすべく、シリーズAプログラム (YCA) を発表しました。半年前、最初のシリーズ A バッチを発表しました。これからその経緯を述べるとともに、私たちが学んだことも少しお伝えします。

昨年、YCカンパニーは95回のシリーズAを通して9億4500万ドル以上を調達しました。これは前年と比べると、行ったラウンドの回数としては50%増加、調達資金の点では71%の増加です。私たちはこれらの企業のうち65社に対して、構想と要点に対する理解の向上したより良いプロセスを実行できるように支援を行いました。好調な出だしだったと考えています。

7月には、YCAの最初のバッチを締め切りました。YCカンパニー50社がこのプログラムに応募し、私たちは12社に応じました。2か月間という過程を通して、私たちはこれらの企業と協働する中で、その企業をあたかも新しいYCバッチであるかのように扱いました。会食を行い、その企業の構想を検討し、指標に注目して、資金調達へと至りました。

12社が資金調達を開始したのは9月のことです。このうち10社はすでにラウンドを終了しています。これらのラウンドはBenchmark、Lightspeed、Bessemerなど、一部の世界最高峰の投資家によって進められました。

私たちがシリーズAについて学んだこと

私はこの学んだ内容に関して創業者やVC向けの長文記事を執筆中ですが、ここでは簡単なバージョンをお伝えします。

私たちは数多くの興味深い事柄を最初のYCAバッチ (YCA1) から学びました。第一に、そのバッチ自体の重要性です。私たちは複数の企業を一まとめに扱うことで、仕事をさらに効率化できるだろうと考えました。確かにそのとおりでしたが、もっと重要な要素は結局のところ、通常のYCバッチにも同じく生じるメリットだとわかりました。私たちは企業同士が同じ経験をしながらお互いに絆を深める場として、定期的に朝食を共にしました。それらの企業はピッチの改善や、投資家および顧客への紹介で助け合い、価格設定や調査に関するリアルタイム情報をお互いに提供し合いました。お互いに推薦者、後援者、リアリティ・チェックとしての役目を果たすことができました。

二つ目に私たちが学んだのは、ピッチの練習がシリーズA創業者にとってどれほど重要になり得るかということです。まずピッチを練習することもなく、シリーズAでの資金調達に乗り出す会社の数を考えると衝撃を受けます。私たちはこの練習を非常に重要視しているため、現在のYCAバッチでは数を増やしています。

三つ目に私が興味深いと思ったのは、資金調達プロセス前と途中と後におけるVCの行動が大きく異なっていたことです。私は異なる30社のVCファンドと会合を開き、バッチ内の企業について討議しました。そのミーティング後、一部の投資家は30分以内に企業とのミーティングをリクエストし、パートナーとして適する企業とその価値を持たない企業と理由について、詳細な情報を提供してきました。他方、何の確認もしてこない企業もありました。私が発見して驚いたのは、あるファンドの世間での名声は、その実行のクオリティとは必ずしも関連しないということです。とはいえ、一流のファンドには一流である理由があります。

一流ファンドのパートナーは興味があるものとないものについて、迅速に判断を下します。彼らはミーティング後には素早く確認しますし、新しい質問にも答えます。その質問が創業者からのものであればなおさらです。一流の投資家は他の投資家の動向を知るのを待たず、強い確信をもって判断を下します。このような人々こそ、最高の取引を勝ち取り続ける投資家です。

YCA2

現在、私たちの2回目のYCAバッチが開催中です。これらの企業は現在、資金調達を行っています。昨日、私たちはこの企業と会ってもらうため、自社の投資家ポータルを通じて複数人の投資家を招待しました。

このシステムの利用をご希望される場合、または今後の利用をご検討されている場合は、こちらからお申し込みください。過去すでにお申込みをされている場合は、こちらの新しいフォームにご記入ください。新フォームにはより詳細な情報が記載され、私たちが今後、あなたにぴったりの企業がどれかを判断する際、その正確性を向上させる助けとなるためです。

 

著者紹介

Aaron Harris

Aaron は YC のパートナーです。彼は Y Combinator から投資を受けた Tutorspree の共同創業者でもあります。Tutorscpree より前に、彼は Bridgewater Associates で働いており、分析グループのプロダクトとオペレーションを管理していました。また Harvard で歴史と文学に関する AB を取得しています。

記事情報

この記事は原著者の許可を得て翻訳・公開するものです。
原文:  Things We’ve Learned About Series As (2019)

FoundX Review はスタートアップに関するノウハウを届けるエンジニア向けのメディアです

運営元