
今週の FoundX Review スタートアップ IdeaCast では、ソフトウェアやデジタルの世界を根本から支える「物理層」の大きなボトルネック解消に挑む、野心的なスタートアップ2社をピックアップしました。
1社目は、AIデータセンターの電力供給不足という急務を、半導体とソフトウェアによる次世代変圧器で解決する『Heron Power』。2社目は、アパレルや食品包装のPETリサイクルにおいて、常温無加圧で分解可能な画期的プロセスを既存サプライチェーンに組み込む『DePoly』です。
ハードウェアとマテリアル、それぞれのアプローチで既存の産業構造をアップデートする彼らの戦略から、新しいビジネスモデル構築のヒントを探ります。
エピソード1: 【Heron Power】半導体とソフトウェアで1世紀ぶりの変圧器の再発明
見どころ:
レガシーな変圧器の限界によるAIデータセンターの電力供給不足に対し、半導体とソフトウェアを用いた次世代電力変換器で挑む『Heron Power』。フットプリントを70%削減しつつ、単なるハードウェアの売り切りに留まらず、長期保守サービス「Heron Care」によるリカーリングモデルへと転換する事業構築力や、元テスラSVP率いるプロ集団の強力な実行力と戦略からは学べる点が多いのではと思います。
こんな方におすすめ:
- AIデータセンターやエネルギーインフラに関わる事業者
- ハードウェア×SaaSのビジネスモデルを模索している起業家
- ディープテックやエネルギー領域の投資家
学べること:
- 既存の物理インフラ(変圧器)の供給不足というボトルネックの実態と解決策
- 売り切り型ハードウェアからリカーリング収益モデルへの転換戦略
- SPVなどを活用した戦略的な資金調達の手法
エピソード2: 【DePoly】PET・ポリエステルを常温無加圧で完全循環させる化学リサイクル
見どころ:
PETやポリエステルのリサイクルにおいて、事前の選別や洗浄を不要にし、常温無加圧で直接モノマーに分解する革新的な技術を持つスイス発の『DePoly』。自社で全てを構築するのではなく、既存のサプライチェーンや化学工場設備にそのまま組み込める「ドロップイン戦略」を採用することで、多大な設備投資を回避しB2Bでの社会実装を加速させている点が最大の魅力です。
こんな方におすすめ:
- サーキュラーエコノミーや脱炭素領域で新規事業を検討している方
- アパレル・食品・化学メーカーのR&Dやサステナビリティ担当者
- ディープテックの社会実装に興味がある起業家
学べること:
- 常温無加圧プロセスによるリサイクル技術の圧倒的な競争優位性
- 既存サプライチェーンをそのまま活用する「ドロップイン戦略」の有効性
- 助成金とCVCを活用した、希薄化を防ぐ資金調達の手法
配信チャンネル
このポッドキャストは以下のプラットフォームでも配信しています(すべて同じコンテンツです):
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- Founders Program: すでにアイデアを持っている個人・チーム向け
- Startup Studio: これからアイデアを探す人向けの 12 ヶ月のプログラム
- Startup Studio Lite: Startup Studio の 1 ヶ月お試しプログラム
- Startup Studio Serial: 連続起業家向けのプログラム