Startup Investor School へようこそ!(Investor School #01, Geoff Ralston)

この記事は原著者の許可を得て翻訳・公開するものです。
原文:  Investor School (Y Combiantor)

目次

 

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Y Combinator Startup Investor School にようこそ。もし、間違ったクラスに入ってしまった人は出て行ってくださいね。みなさんにお会いできて嬉しいです。

私はGeoff Ralstonです。私がこの授業を取り仕切る予定です。これから様々なセッションをご紹介していきますし、YCの講師や外部講師の方もご紹介していく予定です。

Startup Investor School を教えるのは初めてです。歓迎のスライドがあると思います。不備があってもご容赦ください。今朝のコーヒーに関しては不備があったと思いますし、前に申し上げたとおり、CAL Train は少し遅れてしまいました。そのため開始が少し遅れてしまいました。一般的には、時間通りに開始すべきですね。

Investor School の全体像

最初に、このコースの全体像についてお話しさせてください。

これはMOOC、オープンオンラインコースです。ライブストリーミングと、ここのMountain View にいるグループとで行います。ライブストリーミングは将来的に、investor.startupschool.org で見ることができるようになる予定です。コースの説明、カリキュラム、シラバスはそこにあります、毎日のコースに関連する資料もそこにあります。

毎日教室は9:30に開きます。それよりも早く来る人がいれば、ドアは開いているかもしれません。開いてるか、開いてないいないかは定かではないですが、なんにせよ迅速に対応するようにはします。

外には軽食がありますし、もうご覧になったかもしれませんが、ちょっとぬるいコーヒーもあります。授業はなるべく時間通りに、10:00に始まります。みなさまお忙しいと思いますので、可能な限りオンタイムで進めて行きたいと思っています。

時間割

ここから説明するのは…どんな感じかを説明していきますね。10分の短い休憩があります。毎回きっちりと取れるわけではないのですが、というのも毎回の10分休憩までの授業が終わるのが少々長引いてしまうこともあるので、ですが、10:50くらいには10分前後の休憩を取りたいと思っています。

そして11:00からコースの第二部が始まります。ほとんどの場合、12:30まで授業が行われます。今日は12:00には終わる予定です、開始は少し遅れてしまいましたが。普段は終わるのはもう少し後になりますね。

毎日、今日以外は、時間通り10:00に授業を始めます。授業の進め方は、最初にレクチャーがあって、その後Q&Aがあります。講師がレクチャー中の質問を推奨するとはっきり言わない限り、何か質問がある場合は最後のQ&Aの時間で質問してください。ストリーミングオーディエンスからの質問も受け付けます。

質問があるときは、Twitterのハッシュタグ#YCSISを使ってつぶやいてください。時間が許す限りできるだけ多くの質問にお答えします。ストリーミングを見ているオーディエンスの皆さんには、認定された投資家と認定されていない投資家が混ざっています。

Demo Day の案内

みなさんがよく知っているような認定投資家の方々は、YC's Winter 2018 Demo Daysに招待差し上げる予定です、19日と20日に行われます。これはバーチャル上での招待なので、みなさんはオンラインで見ることができます。

しかし、素晴らしいキッカーの方々、私たちはこのクラスの中から選ばれた10人の方々は、YC Demo Dayに実際に参加できます。それはとても素晴らしい機会です。参加されるみなさんが楽しまれることを願っています。これは私たちが初めて行う授業です。最初で最後ではありませんように。

受講者のみなさまからもフィードバックをいただければと思います、何がよくて、何があまりよくなかったか、分かりきっていることだったとか、細かすぎるとか、抜けているだとか。

そしてクラスの最後には、アンケートがあります。繰り返しになりますが、フィードバックもぜひお願いします。リアルタイムでのフィードバックも歓迎です。私Geoffにメールを送ってください、G-E-O-F-F、@ycombinator.comです。いつでもメールください。正直な意見を歓迎します。

では始めて行きたいと思いますが、最初に言っておかなければならないのですが、私はこの場にいることはあまりありません。主にYCの内部外部の講師の方々がこの場に来られます。彼らは全員ボランティアです。とても忙しい人達ですが、驚くような経験と時間を私たちに分け与えてくれる素晴らしい人々です。このプログラムに賛同していただけた全ての人達に感謝します。

なぜ YC は Investor School を行うのか?

では、始める前に、少しだけ、「理由」についてお話ししたいと思います、なぜこのようなことを行うのか。

エンジェル投資をすでに受けたことがある人は?手を上げていただけますか?その方にはこのプログラムは必要ないでしょう。もうすでに行っているのですから。OK、ここにはたくさんの経験者がいますね。私たちはここにたくさんの経験があるということを知っています、

しかし、これを行う主な理由は二つです。

エンジェル投資家とシード投資家がエコシステムに大事だから

一つ目は、エンジェル投資家とシード投資家というのは、スタートアップのエコシステムにおいて重要な部分であるということです。普通はそれが最初の獲得資金ですし、それが会社を飛躍させ、本当に大きく、面白く、スケーラブルな会社になることを可能にするのですから。

それは、同時に、私たちへの助けでもあります。より素晴らしいエンジェル投資家、シード投資家はYCの投資先の会社(YC カンパニー)にとっても素晴らしく、あなたたちが将来的にYCカンパニーに投資してくれることを願っているからです。

エンジェル投資は未来を作ることにつながるから

皆さんにとってもよいことにつながると思ってます。既に投資をした人達はご存知のように、投資することは素晴らしい未来へと続く扉を開くことになりますから。

創業者たちが本当に作ろうとしている未来の一部に、何が起きるかわからない未来への扉を開けることになるんです。だから、それらは全ての人たちにとってよいことになると思っています。

Investor School の成果として期待するもの

私たちがどのような成果が出ることを期待しているか?

ベンチャー投資というのは周りにあるんです、あなたの視点にもよりますが、何百年にも渡って。しかし、私たちがベンチャー投資と聞いて思い浮かぶのはここ50年ほどのシリコンバレーでのものでしょう。

DEC に投資した投資家は 70,000 ドルが 3,500 万ドルに

これはGeorge Doriot(ジョージ・ドリオット)です、彼はVCでした。彼は初期のVCだったんです。そのファームはARDCと呼ばれていました。彼は1957年に、現在シード投資と言われるようなものを、7万ドル、この新しい小さなコンピューター会社、Digital Equipment Corporationに投資しました。Digitalと呼ばれることもありますが、DECと言われることが多いですね。

この$7万ドルは、3500万ドルに化け、多くの人の注目を集めました。これにより、世界で誰も見たことがない、イノベーションの驚異的な開花と多くの富の創造が始まりました。

私たちは、あなたたちの中から同じような経験を、できればYCカンパニーへの投資によって得られることを期待します。運が良ければ、私たちの仲間のうち誰かが、このような例を話してくれるようになるかもしれません。

また、みなさまがこのコースを受講したあとに、よりよい、賢い投資家になることを望みます。あなた方がなぜここにいるのか、私にはわかっています。このようなインサイトを得るために参加されている人たちもいるでしょう。また、あなたたちがうまくいったときには、そうした話をしてくれることを願っています。

Investor School の情報の格納先

最後に、この情報のパーマネントレポジトリを作成して、将来にわたって誰でもこの情報を利用できるようにしたいと考えています。そして、このレポジトリをよりよいものにしたいとも思っています。実際に、もし何かあれば…investor.startupschool.orgでオンラインで見ることができます。

何かこれは加えたほうがよいというご意見があれば、startupschool@ycombinator.comまでメールを送ってください。拝見させていただいて、気に入れば加えさせていただきます。

最後に:Investor School は Investing 101 (投資入門) のようなもの

非常に簡単にでしたが。これから、4日間、1日に10時間しかありませんから、多くのことをカバーすることはできません。これらはスタートアップ投資の基礎的な部分でしかありません。少し深いところに踏み込むときもありますが、そんなに多くはありません。重要な部分を中心にお話ししていきます。

例えるなら、investing 101のようなものだと思います。基本的な疑問から始めます、なぜ、どうやって、どの会社に投資するのか。それが今日です。そして、スタートアップ投資の仕組みについてお話しします。

おそらく、多くの方はこの仕組みについて知っているかもしれませんが、みなさまが知らないような方法でカバーしていきたいと思います。そして、ダンスパートに進みます。あなた方は決断を下さなければなりません。起業家や創業者と話をして、どの会社があなたの将来の投資の一部になるのかということを。

このコース期間中には、少なくとも結果からみて、経験と才能溢れる投資家の方々からもお話しを聞く予定です。それから、スタートアップ投資の将来に関する文献を少し読んでいきます。スタートアップ投資は過去10年間の間に劇的に変化していて、次の10年でもっと変化することを私たちは望んでいることと思います。

最後に、投資家としての役割とその意味にについて考えながら、みなさんが果たすべき役割について話し合います。みなさまが最後までついてきていただけることを望んでいます。このコースはとても役にたつものですし、みなさまにとってとても素晴らしい関連があって役にたつ講師陣が集まっています。

それでは、最初のスピーカーにバトンを渡しましょう。

Sam Altmanです。Y Combinatorの社長で、このコースのアイディアを持っていた人です。とても感謝しています。「あなたはクレイジーに見えて、でも実際には正しくあらねばならない」と言った人です。

サム、どうぞ。

 

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原文:  Investor School

 

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