Vikrum Nijjar: Firebase の最初のエンジニア、Gold Fig Labs の創業者 (Y Combinator)

f:id:foundx_caster:20200528004821p:plain

 Vikrum Nijjarは一人目のエンジニアとしてFirebaseに参加し、会社の成功に役立つことはすべて行いました——インフラを拡大し、モバイルSDKをリリースし、開発者と1対1のオフィス・アワーを設け、24時間365日体制でSREとしての役割さえ担いました・・・その間1年以上です。

Vikrumはこのインタビューで、YCでの経験で最も重要だと気づいたこと、成功する開発ツールの構築方法、Gold Figが複雑で費用のかかる設定の変更を終わらせる理由について、話しています。

もし次の仕事を探しているなら、YCのWork at a Startupにアクセスし、YCの投資を受けた500を超えるスタートアップでエンジニアリングの仕事を見つけてください。


Ryan—— Firebase (S11) は非常に多くのインターネット・インフラを統合する重要なパートとなっています。すべての開発者がFirebaseに何らかの関わりを持っているかのようです。それほど早くにそんな場所にいたのはどのような経験だったのでしょうか。

私はとても多くのものの構築に携わることができました。夢のような経験でした。私は、初期の頃は、エンジニアリングの厳密さの向上と展開プロセスの自動化に取り組んでいました。私たちは当初からスケーリングについて考えていました。私たちには既に顧客がいて、それが大きくなるとわかっていました。ある時点では、私たちにはインフラのための優れたテクノロジーが必要になり、私はJVMで仕事をした豊富な経験があったので、私たちはScalaを選びました。私たちは、Scalaが優れた候補者を惹きつけることもわかっていましたし、現にそうでした。私はそこからネットワーク層の構築も行い、最初のiOSとAndroidを書きました。スタートアップでは、まさにすべてのことに貢献できます。

Ryan—— そのような小さなチームで仕事をするというのはどのような経験だったのでしょうか。

JamesとAndrew [Firebaseの共同創業者] は本当に私のことを仲間のように扱ってくれました。どの時点においても、私はFirebaseを自分のもののように感じなかったことはありません。初期の頃は、誰にも尋ねることなく、ただリリースをし、彼らはそれに満足していました。強烈に記憶に残っているのは、私がオフィス・アワーをアプリに加えた時です。開発者は金曜日ごとにFirebaseのオフィスに招かれ、私に何でも聞くことができました。

そして約二週間後に、Jamesが私のところに来て言いました。「私たちのオフィスに来ているこんなに大勢の人たちはどんな人たち?」私は自分がしたことを話しました。彼は、ただこう言いました。「そのまま続けて。」私たちの顧客は開発者であり、彼らに大きく成功してほしいと思っていました。そしてこれは、大学にオフィス・アワーがあるのと似ていました。またそれは、私たちのサービスの利用者との間の信頼を生み、機能しているものとそうでないものについての感想を得るためのすばらしい方法した。また、いわば拡大ばかりについて考えてしまうことを防ぐ方法でもありました。

Ryan—— 開発者向けのツールを構築するというのはどのような経験でしたか?

開発者ツールには様々な二次効果、三次効果があります。ですので、とても愛着が湧きます。私がFirebaseで仕事をしたことを知り、「Firebaseで人生が変わりました」と私に告げた人たちがいます(からかっているのではありません)。私はかつて次のような人物に会ったことがあります。Applebeesでウェイターをしていた人物で、ハッカソンに行き、JavascriptとFirebaseについて学んで、ハッカソンで優勝しました。彼は最終的にそこにこだわり、テクノロジー業界に入り、今ではプロジェクト・マネージャーになっています。彼は自分が外食産業から出るとは思ってもいませんでした。彼の人生の物語の一部にFirebaseがあったと考えただけで、とてもうれしい気持ちになります。ある時、私たちのツイッター・ウォールに「Firebase、私と結婚して!」というつぶやきを投稿した人がいました。

 

Ryan—— おもしろいですね。Firebaseがこれほど大きな現象になったのは何が助けになったと思いますか?

これは安っぽく聞こえるかもしれませんが、けれども本当のことです。そこで働く人々です。私たちはできる限り企業の成功に役立つことをしたいと思っていました。それはつまり、開発者の成功を助けることです。私たちは拡大するにつれ、同じことを信じている人々を確実に探そうとしました。初期に適切な従業員を雇うことが極めて重要であると誰もが言います。私たちにとっても同じでした。

私たちの最優先事項は、親切な人の雇用です。言うまでもなく、私たちは、妥当な技能と意思疎通の能力を備えた人を求めていましたが、 JamesとAndrewは、嫌なヤツを雇用しないように力を尽くしていました。私たちはまた、仕事を楽しんでいる人、また、私たちが一緒に仕事をして楽しいと思う人を雇うようにしていました。こうしたい人を探すのは非常に重要です。なぜなら、チームに加えるどの人も力学を変えるからです—— 例えば、内向的な人を雇用した場合、チームの意思疎通のスタイルが変わります。

私たちはある意味、幸運でした。Firebase全体に対して小規模なままだったからです。私は2011年にFIrebaseに参加し、3年後にGoogleによって買収された時にも、従業員はわずか22名のままでした。そして、その間に一人だけ辞めましたが、それは仕事以外の事情でした。

Ryan—— では最初はどのような状態でしたか?

私が事業を始めた時は、私と創業者たちだけで、彼らはS11バッチを終えるところでした。会社は実際にはAPIのチャットに取り組んでいましたが、そのリアルタイムのインフラの方がチャットツール自体よりも便利だと気づきました。私たちはデモデーの数ヶ月後にFirebaseへと方向転換しました。

私は元々、その仕事をTwitterで見つけました。創業者の一人がHackerNewsに説明を掲載しており、つぶやいていました。私は彼らに「投稿を見ました。私は自分のスタートアップを縮小しているところで、優れたチームに参加したいと思います」という旨のコールドメールを送りました。その時点で、彼らには顧客と収益がありました—— この二つは自分のスタートアップにはないものでした。

とにかく、彼らが会うことを提案したので、私たちはCreameryでコーヒーを飲みました。とても気軽なものでした。私たちは約一週間後、実際に仕事をし、ちょっとした自宅での課題をこなしました。Googleほど過酷ではなく、取り組んでいるうちに彼らをよりよく知ることができました。私は、双方向の面接を強く支持しています—— 候補者は時間をかけて、スタートアップ、創業者、チームを本当に理解する必要があります。そして、私が鮮明に覚えているのは、Jamesが私に、社風の面で期待するものすべてをリストにして示させてくれたことです。これは私にとって大きな意味がありました。そして、彼が本当に耳を傾けていることがわかりました。繁忙期にあっても、私たちは時間をとって昼食を共にし、SoMaを歩き、その道中の一歩一歩を楽しみました。

Ryan—— 彼らとは今でも連絡を取りあっていますか?

もちろんです。自分のスタートアップのGold FigでYCに応募した時、私はAndrewとJamesに連絡を取り、そのことを話しました。彼らは二人とも懐疑的でした——「君が入る余地はないよ。」しかし、彼らはそれでも、私と一緒に時間を過ごし、私に力強い助言をくれました。これは重要な手がかりになりました。なぜなら、私は真似事をしていただけで、その時点ではそんなに多くのコードを書いてはいませんでした。私が当時取り組んでいたものや、私のYCの応募書類への彼らの感想を聞けたことは、非常に大きな助けになりました。

f:id:foundx_caster:20200528010412j:plain

Ryan—— あなたは非常に早い段階でFirebaseに参加し、スタートアップの経験がありますね。なぜYCで経験を積むことを選択したのですか?

はい、私たちはそれについてよく考えました。私たちにはネットワークがあり、製品の構築が非常に快適だと感じていました。そして、私たちが本当に欲しいと思っていたポイントがいくつもありました。第一に、Gold Figが開発者ツールであることから、初期の利用者を獲得するためには、YCコミュニティの利用が有益だろうと思いました。まさにSigmentとStripeがそうだったように、です。 第二に、私たちはエンジニアの勧誘にHNを利用したいと思いました。私も共同創業者も、HNを通じてFirebaseにたどり着いたからです。

しかし、私たちがYCの期間に手にした実際の利点は、全く違うものでした。どういうことかというと、私たちは速度と、出荷、ローンチ、再ローンチを維持する強制機能が必要であることを知っていました。しかし、YCに一歩足を踏み入れると、本当に今までよりもさらに一層努力しなければいけません。周りには、全員が驚くべきアイデアに取り組んでいるすばらしい創業者と、毎週皆を刺激するYCパートナーがいます。そして、極めて内容の濃いメッセージにさらされます。例えばKevin Haleが私たちに語ったのは、今、自分たちの会社に必要なものに注力するというものです。またGustavは私たちに「これをローンチして、そして恥ずかしい思いをしなさい」と語りました。これは単なる話の喩えではありません。恥ずかしく思わないということは、ろくに気にかけていないということです。もちろん、皆さんが構築しているものに関して自信をもつべきです。しかし欠陥があるものであったとしても、多くの価値を提供することができると知っておくべきです。

ですから、そう、オンラインのブログ投稿を読んだり、[YCについての]動画を見たりすることもできますが、3ヶ月連続で直接感想を聞くことは、形勢を一変させます。それに刺激され、私たちは、それまでよりも多くのコードを書き、多くのローンチをすることになります。さらに、私たちは、背中を押してくれる人たち、考え得る限り私たちが大きくなることを望む人たちがいてくれて、初めて、何が可能であるかが本当にわかりました。

Ryan—— そして皆さん、今はどうなっているのですか?

そうですね・・・やりましたよ![笑い声。] つまり、私たちはYCを終え、資金調達を終えたところです。けれども、まだ始まったばかりです。まだ誰も雇用していませんし、慎重になろうと思っています。会社の価値、稼働率、直接勤務または遠隔地勤務、そのようなことすべてに、です。今の私たちは無駄を省くことができます。来年は3名から5名を雇用するでしょう。

そして、私たちは、Firebaseで行ったことを行なっています。開発者と話をし、彼らの需要を把握し、構築しています。ただ構築しています。すばらしいことです。私たちは再び、開発者のために中核的な問題を解決しています。別々のおびただしい数のSaaSプロジェクトとオンラインのソフトウェア・システムの分野で仕事をし、設定、バージョン変更、互換性の管理を試みています。Gold Figであれば、それらすべてを一箇所で表示し、変更を元に戻し、新人向けのステージング環境に対するプロダクション環境の設定をすることができます。これらはすべて、私たちのサービス利用者からの聞き取りに基づいています。

つまり、ある時点で、私たちは、自分たちが構築しているものがあまりにもニッチであることを懸念していました。よくない設定で苦労した経験のある人たちだけが対象になっていました。私たちの考えでは、おそらくそれは、DevOpsの管理運営者またはセキュリティ・チームかもしれません。判明したことは、まさにすべての開発者が同じ状況にいるということです。そしてその状況はとても苦しいものです。ですから、今では、普通の開発者からエンジニアリングのVPまで、私たちに連絡をとり、私たちが取り組んでいることや、どのように私たちが役に立てるかを知ろうとする人たちがいます。

 

著者紹介

Ryan Choi

 

記事情報

この記事は原著者の許可を得て翻訳・公開するものです。
原文: Vikrum Nijjar: Engineer #1 at Firebase and Founder of Gold Fig Labs (YC S19) (2019)

FoundX Review はスタートアップに関する情報やノウハウを届けるメディアです

運営元