どんなに実証実験や PoC の引き合いがあっても、それは Product/Market Fit ではありません。そのことを Andreessen Horowitz の Martin Cassado は自身の経験から述べています。
大企業はスタートアップと PoC をやりたがります。そうすると、スタートアップは自分たちの専門知識が認められたと考えて、PMFの兆候と誤解しがちです。でもこれは誤りです。
大企業がスタートアップとPoCをするのは、大企業が自分たちで実験などをするよりも安いからです。スタートアップにとって大金のように見えても、大企業にとっては安いものです。それがスタートアップを誤解に導きます。
特に「イノベーション」「ラボ」「デジタル」「トランスフォーメーション」といった冠の付く部署には注意してください。大企業に入り込むための魅力的な入口のように見えますが、そうしたチームが企業の中で中心的な役割を持っているケースはわずかです。それよりは現場の事業部に行きましょう。
PoCやコンサルティングなどのサービス契約ではなく、ライセンスやサブスクリプションの契約ができるかどうかを意識しながら活動してみることが、こうした過ちを避ける一つの方法となるでしょう。
今回の Tip の元記事は『もっと時間が必要なのか、プロダクトマーケットフィットがないのか? 技術系創業者のための「市場がない時に市場に向かう」方法』です。
FoundX Podcast の 1 分間スタートアップでは、FoundX Review の過去の記事を取り上げ、約 1 分の Tip にして提供しています。
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