Geoff Ralston
さて。まずはKatに話を聞きましょうか。
Craigとはまた後ほど。成長のためのPRやコンテンツについてです。ありがとうございます。
Kat Manalac
Geoff、紹介ありがとうございます。
Geoff Ralston
既に紹介は済んでいますよ。
Kat Manalac
こんにちは皆さん。Kat Manalacです。私はY Combinatorでパートナーをしています。
YCで、私はこれまで数百の企業に手を貸し、立ち上げと開業、報道機関との関係づくりの手助けをしました。YCの多くのコンテンツを作っているCraig Cannonも、後ほど私と一緒に話をします。
私たちはコンテンツ・マーケティング、そして初期段階における創業者としてのメディアについての枠組みを皆さんに提供したいと思います。
用語の整理
話を始める前に、いくつかの用語を定義しておきましょう。
「コンテンツ」とは、製作・提供するもののうち、チャンネルの視聴者や利用者の中の、ある一定の層を満足させるもの全てを指します。つまりあなたがブログやYouTube、Podcastなどのために作り提供するものはなんでもコンテンツなのです。
私たちが「販促」や「マスメディア」と言う時、それは初期段階の立ち上げ、独立した第三者たるメディアのことに言及している。それはすなわち、ニュースやブログなどといった、あなたのチャンネルから見て外部となるもの全てです。
創業者として、あなたの主たる仕事のうちの一つが、スタートアップについて話をすることです。あなたは、投資家達に、プレス(取材記者たち)に、ユーザーに、潜在従業員に、この話をする必要があります。
そしてあなたは、ご自分の会社が続く限りその話をする必要があるので、早めに始めて、練習しておくのが最善です。物語ははっきりと簡潔に伝えることが必要です。何故ならば、あなた以外の人が、その話を繰り返し、あなたの言葉を広めてくれることが目標だからです。
これが、あなたの話がウィルスのように(爆発的に増えていくように)なる方法なのです。
良いコンテンツを作れば、あなたは(スタートアップ時の)物語を作って、ご自身を世に広めることができます。その物語は、メディアに投げることで、はるかに多くの聴衆に伝わる可能性を持っているのです。
コンテンツと(そのコンテンツに関する)物語、これら二つの組み合わせは本当に強力です。しかしながら、良いコンテンツの製作と、プレスリリースの場を設けるという大仕事において、決断は全てあなた自身が下さなければなりません。私はできることなら、「今の時点でその行動をやる価値があるのかどうか」という二択の道を、あなたが進んでいくのを手伝いたいのです。
私たちは、コンテンツを売り出すべき時期とその理由、コンテンツを製品のように捉えその価値を測る方法、自己PRの方法に及ぶまで行い、それから疑問にも耳を傾けます。
PR の前に ― 正しいことにフォーカスすること
始める前に何点か。
まずはじめに、多くの方が、ご自身が何を作りあげようとしているのか言語化することに時間と力をかけすぎてしまうのです。あなたが作るものを人々が欲しがるかどうか、と言うことを確認する前にね。目の付け所が正しいか、確かめましょう。
コードを書いて顧客と話す
結局のところ、コード書くことと利用者と対話すること、これに尽きます。人々が欲しがるものを持つようにしなければ、メディアやコンテンツ市場は力を貸してくれることはありません。どうすれば、あなたの商品を人々が必要としていると、わかるでしょうか?利用者との対話です。さらに、ユーザーとの対話により、コンテンツは更にいいものができますし、ユーザーを見据えた宣伝が、より容易になるでしょう。
PRはスケーラブルな顧客獲得の戦略ではない
第二に、利用者獲得の戦略としてのプレスの力は、数字で測れません。プレスは早い段階での顧客からのインバウンドをもたらしますが、それは長期的な成長を確約するものではありません。プレスを思いのまま操ることはできません。
ですから、最初期ユーザーとの対話方法としてベストなのは、プレスではありません。これこそ、私たちがコンテンツとコンテンツマーケティングについて話をする理由であります。ここでクレイグに話をはじめて頂きましょう。
コンテンツマーケティング
Craig Cannon
はい。皆さんこんにちは。
Craigです。YCではKatの同僚で、ポッドキャスト他、そんな類のものをやっています。
私はYCの前はThe Onionと呼ばれるところで働いていました。
下らないフェイクニュースを作っていました。そしてPhotoshopをやりました...ホワイトハウス前にいるJoe Bidenの頭を、太ったやつの体に乗せ(たように見える加工をし)たり、まあそんな感じです。
The Onionで勤務したのちは、共同出資をして、Comedy Hack Dayとよばれるものを作り開発者やコメディアンと一緒に働き、面白いアプリを作り、それから大きな出来事がありました。多くの決断はAlexisにやってもらいました。今、私はYCで勤務しています。それがベストな選択であれば良いのですが。
今日は、コンテンツ、コンテンツマーケティングについてお話しします。コンテンツマーケティングと呼ぶ人もいれば、editorialという人もいます。他にも、ブランドパブリッシングやソーシャルコンテンツ、それからもう僕には分からない呼び方で呼んでいる人もいます。
しかし基本的にはカットが言ったように、あなたが作るもの全部のことです。それはつまりポッドキャスト、YouTube、ブログ、ビデオ、SNS、何でもいいのです。1 on 1 であれば、それぞれのチャンネルについて、もっと具体的で細かい話もできます。しかしながらこの講義はもっと広範囲に渡り、取締役会の時に皆さんの役に立ちそうなアドバイスを行います。
いつ始めるか?
では、第一問です、いつ始めるか?答えは、本当にKatが言った通りで、Gustavも成長戦略の応用の話で先週言っていたことですが、悪くない出来栄えだと自信を持って言え、かつ人々に必要とされるものができ上がった後は、本当にやりたくなるんです。なぜなら、気分が悪くなるような出来栄えの場合、ただ膨大な労力と金を無駄にしているだけと言うことになりますから。
だから、もしツボを押さえたものができていれば、コンテンツマーケティングについて考えるのを始めることができます。最初期の方にコンテンツマーケティングを始めておく人が多いのは、そんな金銭的余裕がないからです。
プロダクトとしてのコンテンツ:人が欲しがるものを作る
コンテンツを商品と見なすのが私の考え方です。うまくいけば、これまでの講義で学んだことは全てそのままプロダクトについても当てはまり、コンテンツにも応用できます。
さて。コンテンツを商品とみなす場合、YCの「人に必要とされるものを作る」という教えから、「顧客に必要とされるもの」に変えるだけでいいのです。あなたを縛るものはもう何もありません。あなたはこの、非常に見通しの良い市場に参入しています。あなたは、何か顧客が興味を持つものを作りたい。
ZapierのWade Fosterと話しましたが、彼らは実に良いコンテンツマーケティングを本当に多く行いました。彼らはそのことについてブログに書いていて、だれで誰でも見られるようになっています。ああ、ありがとうございます。良いですね。
彼が言うには、初期の頃の彼らはHacker Newsが欲しがっていたコンテンツを作ったのですが、Hacker Newsが100%顧客に繋がったわけではありませんでした。つまり彼らが全労力を注ぎ込んでユーザーが入ってくる入り口を作ったのにも関わらず、実際には、このユーザーが彼らが求めていたような顧客ではなかったということなのです。
このことを覚えておいてください。コンテンツマーケティングをやるのです、やると約束したのですから。
ゴールを決める
やるべきは、目標の選択です。だから、黎明期の企業が欲しているのは基本的にこの2つです。
まずエンゲージメント。あなたがたの会社が社会的なものなら...これは、何でも良いのですが、例えばInstagramなどの、タイムラインのようなものです...誰か他の人と、交流するのです。「ブランド」と呼ばれる3番目の点、人があなたのことを認識する方法にという、霧のように曖昧模糊としたもののことは、最初の方の段階ではあまり気にする必要ありません。
誰だって悪いことはしたくないし、人から憎まれたくないのは当たり前です。しかしながら、本当にそうならぬよう努めるのはとても困難なことなのです。だから、エンゲージメント、もしくはコンヴァージョン、ということなのです。
解析ツールを設定する
今皆さんは、分析の準備にかかっていますね。Sue Haleはこれについて、本当、超基本的なことを言っています。私ならまず、最初にやるのが、Mixpanelの準備です。Google Analyticsではない、よく似た別のもので事足ります。
皆さんがやるのは、閲覧者がどこを訪れ、何をして、何をクリックし、どれくらいの時間サイトに止まるかなどと言ったこと程度で全部でしょう。
そして、次にやるのは、Facebookピクセルのインストールでしょう、これも始めたての段階では特段価値があるものではないのですが。YC会社の多くはFacebookのピクセルなしで立ち上げをやるのです。
このソフトは、HPの訪問者と、Facebookにログインしたユーザーを捉え、改めて彼らを市場に取り込むことが出来るようにしておくのです。これは他のどんな方法でやるよりも低コストで、Facebook訪問者を生み出すことができます。あなたがHacker Newsを立ち上げ、仮に1万人があなたのサイトにアクセスしていたとしても、Facebook ピクセルをインストールしていなければ、訪問者を後で調べることは出来なくなるのです。このソフトは誰もがインストールしたいはずです。
どのプラットフォームを使うか?
次に来る質問として多いのはこれでしょう、「どのプラットフォームを使うか?」。これ、実際は難しいことではないんです。
あなたは自分の顧客を見つけたいだけです。「どのあたりをよく歩いているか」、彼らに話しかけるだけで良いのです。「あなたはReddit、Instagram、なんのサイトによくいますか?」と。
あなたはリファレンスデータを見ることができますが、あなたがやらなければならないのは、彼らと似たような人々を見つけ出し、彼らのいるところを回ってみる事それだけです。何が功を奏しているのか、間も無くわかるでしょう。
例えば、エッセイ... Paul Grahamsのエッセイなどは、Hacker Newsによく掲載されています。メイクアップの解説動画が、YouTubeやVLOG(動画を使ったブログ)で人気なのは、自分も同じような者をそこでつくりたいと思っているからです。あなたがこれらのプラットフォームでもないものを作りたいつもりだから、もののすべてのそのようなvlogging、YouTubeでうまくやります。
これには、2つの理由があります。ディストリビューションは、巨大企業にとってさえも本当に難しいです。Facebookの投稿で、課金を行なって「いいね!」を増やしたり、そういうことをしている企業は多いですが、皆さんはそのお金がないわけです。
だから、これら2つのことが事実だと仮定すると、自分の顧客がどこにいるか、そしてそこでは何がよく行われているのか、これを明らかにせねばならないのです。
例を2つほど。Scentbirdは、YCの会社です。彼らは、香水と化粧品のサブスクリプションボックスをやり、Instagramのインフルエンサーマーケティングを行いました。Scentbirdがそれについて書いたブログがたくさんあります。
もう一つの例が、YCです。PG、Jessica、Robert、Trevorならこうは言わないかもしれませんが、YCは、一番初期のころから、Paulのエッセイが載るよりも前から、コンテンツマーケティングをやっていました。その後Hacker Newsが創業し、彼らのエッセイも本当によく受け、彼らのスタートアップを助けてくれるようなユーザーと全く同じようなユーザーたちばかりでした。彼らはただちょっと濯いで、あとは繰り返しです。
さぁ、今や行くべき場所も見つかりつくりたいものも大まかにわかりましたね。
もっとブレインストーミングに時間を割く
しかし、ブレインストーミングに十分な時間を割いていない人が多いように思います。
ちょっと愚かに聞こえるかもしれませんが、ほとんどのコンテンツは、皆ブレーンストーミングに十分な時間を割いていないために、他の全てのコンテンツと同じような見た目になってしまい、目立たなくなってしまう。その原因は、あなたが着想を得るのは他の人が書いたブログを読んでいるときであったり、競争相手から発想を得たりなどしているからです。
私自身の例え話は、The Onion社の話に戻ります。The Onionは30年前後の間、おそらく今日ではもっと増えているでしょうが、数百人の人々が働いていました。The Onionが見出しを決める際に取る方法は次のようなものであり、私が思うに、様々な人がたくさん集まる中で一貫した良いものを長きに渡って作り続けることを可能にしている、特に重要な所以がこれです。
記事の見出しを決めるときに 10 ~ 15 を考える
The Onionでは見出しを決める時、それぞれの作家が、1週間につき10〜15の見出しを 、10人のライターそれぞれに考えさせる。彼らからメールで提出された見出し案を受け取った編集者が、提出者の名前を消し、グループ全体で、一番気に入った見出しを選ぶのです。ですから、案の内、約5〜10パーセントしか生き残りません。
まず第一に、これの一番の利点は、新しい最高経営責任者(CEO)が誰か、とか、どれが男性新入社員でどれが女性新入社員か、といった類の偏見を全部取り除き、はじめに出てくるこの3つの考えを避けて、誰もが同様に案を比べられるように出来る点です。
これは本当に大きな問題であり、平均的な会社のブログを訪問すれば、どれも同じようなことが書いてあるでしょう。こういったことは大変な間違いです。
その点The Onionは正しくやっていたと思います。もし詳しく知りたければ、This American Lifeというブログがあります。これでわかります。
これは、今まで読んだ中でも、気に入っているものの一つです。私が出るのにはまだ少し早いですが。
まだ話していて大丈夫?冗談ですよ。
良いコンテンツを作るためにすべきこと
はい、では、今あなたは良いものを作りたいわけです。もう一度言います、馬鹿げているのは明らかなことですが、これはインターネットを下地にしたものではないように思われます。どういう意味でしょう?
まとまった時間をとる、ということです。だから、先ほどお話ししたことを噛み砕いてお話しするには、もしかすると週に1時間、もしくは隔週でブレインストーミングをして、それから...もしかすると丸一日、二日、三日、ブログを投稿するにはかかるかも知れません。
たぶん初めのうちはできないでしょうが、投稿の頻度を保つには、他の方法を取るよりも、それくらい時間を割くのが良いでしょう。例えば「ああ、毎週出さなくては」と10分で書き上げた記事は、ゴミ箱行きになるでしょう。つまり時間が無駄になるだけです。
また、やるなら良いひとのために尽力したい、と思うでしょう。あなたの従業員たちが悪いといっているわけではありません。しかしドメインについて本物の専門知識を持っていて、世界中の人々が興味を惹かれる何かを提供出来る人、それがあなたの欲しい人材でしょう。これは普通、共同出資者、リードデベロッパー、そういった名前で呼ばれます。
編集するにあたりいつも心がけておくべきちょっとしたことがあと2つあります。言葉はとにかく正確に使いましょう、あなたのサイトや動画、他のどんなコンテンツにも、ユーザーはそこまでの時間を割きません。仕事を片付けるためには準備が要ります。面倒ですが、やらなくちゃいけないのです。
申し上げたように、The Onionではほとんどの見出しは、Headlineという言葉の定義からわかる通り、このことについては見過ごせないんです。会社にとってこれをやるのは本当に大変だと思いますが、これで仕事の25パーセントは片付けることができます。
これは ...私はこれが重要である理由を説明したいと思います。ほとんどの方は、自分の競争相手は、自分と同じものを作っている相手だと思っています。しかしそれは、100パーセント違います。あなたが競争しているのはこれです。
あなたの競合は「イーロン・マスク」
Joe Roganのポッドキャストで麻薬を吸っている、Elon Musk。
再生回数をチェックしていませんが、おそらく1000万回くらいでしょう。このポッドキャストは2,3時間くらいの長さがあるのに。これは、インターネットです。あなたはこれらと競争しています。あなたはポルノ動画と競争しています。インターネット上の、他のすべてのコンテンツが競争相手です。
それを脳みそに焼き付けたなら、価値があり、かつ引き込まれるものを作ろうというモチベーションを保つようになると思いますああ、これも良いポッドキャストでしたね。
良いでしょう。
プロモーションを行う
次は私にとって本当に大変なパートなのですが、プロモーションです。プロモーションは、信じられないほど退屈であると同時に、欠かさず必要なことです。ツイッターのタイムラインで記事を何度も何度も共有し、クリエイティブで今までとは違ったやり方を新しくひねり出していく、といったことです。
各プラットフォームのバージョンを作るようにという意見がたくさん届くでしょう。実行に移すことはできますが、今一度、顧客がどこにいるのか、という情報を出来る限り使いましょう。YCのみなさん、このポッドキャストをインスタグラムにアップしますが、ダウンロード数を上げるにはもっと別の方法も残っているはずです。ことはこういうことなのです。全てに通じる万能の方法などありません。
二度目ですが、いったんここで、この話は置いておきます。だってもし私がこのトークセッションを見る立場だったとしたら、「ああ大丈夫、これは心配ないね」とスキップするだろうから。
そのあと、怠惰で愚かな私はプロモーションをろくにやらずダラダラするだけだろうからです。Ice-T(ギャングスタ・ラップ歌手)は実に素晴らしい。いいですね。
ではいくつかの例をざっと挙げていきます。この話、Gustavが先週やってくださった話です。SEO、Airbnbが、街情報の記事を作ってくれていますが、両者ともとても便利です。サイト上であなたの情報を取得し、Facebook Pixelのユーザーとつながり、互いに自分の行きつけの場所を共有出来るのです。これは夢のような話です。
インフルエンサー。Scentbird。インフルエンサーマーケティング。この二つのワードをググれば、関連記事がたくさん読めます。「顧客プロファイル」というワードもそうですね。
私が先に述べたZapierは、こういったもの全てを統合させ、専門外の人もAPIと共に仕事ができる事を可能にしています。これが特に素晴らしいのは、この手法は物事同士を繋げる新しくてクリエイティブな方法を毎回、見つけてきてくれるところです。
顧客は自分のことを語りたがるものですが、その手段はいつも文章です。文章でのインタビューは、スタートアップ企業にとっては裏技的です。映像や音声を使った方法に比べ、たくさん手を加える必要がありません。SEOにとってインターネットはそういったものなのです。
私たちはYCでは、こういったことをやっていました。人は自分のことを実際よりもよく見せたがるもので、ビデオの中の自分を見て変な感じを抱く人を何度も見てきました。ですから、やるのは簡単なことなのです。
この業界には、まだ他にも偉大なアドバイスがあります。Triplebyteは、企業が技術者を雇う手助けをします。Intercomはみなさんご存知だと思いますが、あの小さな会話通信機器の会社、Intercom社のDes Traynorは、製品やコンテンツマーケティングについて、素晴らしいエッセイを書いています。
以前YCにいたTriplebyte Harjは、エンジニアを雇うことについて文章を書いています。これらは全部、警鐘を鳴らすような素晴らしい記事ですが、自分が何を語っているか自覚していない人には、響かないでしょう。
次に、ツールについてです。
Front、これもYC企業です。彼らはGood Email Copyと呼ばれるWebサイトのようなものを作りました。同社のMatilはEメールから気に入った一文を引っ張ってきて「乗船中、我が社を閉業します」といった具合にタグ付けしするのです。
おきまりのメールのうちかなりの数があり、立ち上げれば、全部チェックすることができます。もしエンジニアリングに時間が余分にかかっているようなら、このシステムを使えば超効率的です。
次に、コミュニティ。YCから出たものに、Hacker NewsとProduct Huntがあります。Product Hunt内では、 HNのコミュニティ内でうまくやっていくということの大切さは過小評価されています。あなたはこれらのサイトの良い俳優として知られている人だし、人々に係合し、そしてクールであれば、それはあなたの時間の価値があります。常に張り付いて逐一コメントするべきとは言いませんが、その仕組みは知るべきです。そのサイト内にご自身の顧客がいるならば。
最後に、全てを網羅しているわけではなく、出版物に関してのほんの一部の例です。Stripe社は今、本を作っています。37 Signals, Base Camp、この2社も本を出版しています。この文句、あなたがたのインフルエンサーにとってはとても効きます。
彼ら3社に食らいついていくのは非常に難しいことです。これはもう少しやっていってから出てくる方法ですが、本当に効果があるやり方です。難しくて、やる人がほとんどいないからこそ、あなたがやれば目立つことができるのです。以上です。Katがプレスについて話をしてくれます。
PR
Kat Manalac
はい、ではプレスの話に戻りましょう。
なぜか?申し上げたように、確かに顧客獲得の面での効果はわかりにくいのですが、これをやれば初期顧客を獲得することができます。投資家も獲得できますし、潜在顧客も得ることができます。
いつPRをするべきか?
多くの人が、始める前に私に聞いてきます...プレスについて、いつから考えればいいか、と。
顧客がついてからプレスを始める
理想を言えば、私たちは人々の求めるものを作っているのだ、という感覚を持っています。このことはすでに言いましたが、スタートアップ時には、実際に投資をする前に、ターゲット顧客があなたにアクションを求めるまで、機を待つべきなのです。
顧客が試したり、購入したり、サインアップをしたりする製品はあるでしょうか?YCが一緒に仕事をした企業は、プロダクトを出し一番最初のユーザーがつくのをまち、それからプレスリリースのことを考えるようにしていました。
いくつか例外もあります。完成前の製品を広報した企業がありました。これらの企業は、何かしら...特筆すべき特徴を持つ企業たちでした。バイオ企業やハードサイエンス企業など、製品を受注してから納品までに時間がかかる企業は、特段プレスリリースが早いところが多かったというのは間違いありません。一方、プレスリリースまでに数年待つ企業もありました。
もう一つ言えることは、ほとんどのメディアアウトレットが、初期段階のスタートアップまではやっていない、ということです。あなたは語るべき話がないのに、記者の時間を奪ってはいけません。客観的に、自分が何に投資しているか考えてみてください。なぜ今、こんなことを気にする必要があるんでしょうか?
スタートアップの多くは、資金を募るためにプレスリリースをやります。資金調達の段階に入ったということは、タイムリーなニュースになるからで、資金調達のお知らせをよく見かけるのはこういった理由からです。投資のタイミングとしてはちょうどいい機会になるからなのです。
どうやってPRを行うか
皆さんとお話ししたいのは、広報に踏み切る前に準備しておくべきことを、リストに沿ってお伝えしていきます。具体的なメカニズムと、PR映像に先ず載せるべき言葉も一緒に見ていきます。
PR会社を雇ってはいけない
まず、雇ってはいけません。自社PRをやる段階では非常にコストがかかりますPRは毎月続けてやるのが一般的ですが、ほとんどの会社は、最初の商品の広報をやる予算すら持ち合わせていません。
ですから、出来ることなら、マスコミとの関係は会社の存続する限りずっと永続的なものが望ましいでしょう。投資家との関係と同様のことです。追加資金や、投資家たちの手に余るほどのインバウンドが入ってこない限り、外部の業者や身の回りの人間を引き入れたりしようとはしないことです。
PRする皆さんへ。広報するには、「PRをやる人を雇えば、プレスに出せるような興味深い話を、きっと魔法のように生み出してくれる」と考えがちです。まあ、それがそうではないんですよね。
最も興味を引くような話は、創業者であるあなた自身から来るものです。あなたは誰よりもあなたの会社を知っています。だから、PRをやる企業は、広報担当者と繋がりを持ち、あなた自身が物語を考えることです。
PRをビジネスデベロップメントのように扱う
私たちは、事業開発のようにPRを扱います。
だから、営業や販売と同じく、自分の会社の黎明期に外部委託をやる人はいないでしょう。自分の会社についてプレスリリースするのを、外部の人間に任せてはまずいでしょう。
申し上げたように、いま創り上げるべきはこういう関係で、数年間にわたって続くような関係が望ましいでしょう。
自分でPRをする方法 (DIY PR)
自己PRを作るために必要な、基本的事項をご説明しましょう。これからお話しします。
私はどの企業にも勧めていることがいくつかあります。そして、「どれくらい時間をかけるべきでしょうか?」と聞かれます。ここではいくつかオススメの準備作業を紹介しましょう。
準備
毎日30分程度は自分の業界についてのニュースを読む時間を作ることができると思います。自分の業界に関する出版社のリスト、ユーザーが読んでいるメディアのリスト、興味を持った専門記者のリストを作っておきましょう。どんなメディアをフォローしたり読んだりしたりいいのかわからない時は、業界の人に何を読んでいるか、何に興味があるのかを聞いてみましょう。
スケジュールを決める
そうしてプレスを打つことを決めたら、3〜6ヶ月単位で考えていきましょう。カレンダーを書くんです。1ヶ月あたり30分をシンキングタイムに使いましょう。ヒットを打つにはどんなマイルストーンが必要なのか、(業界に関して)どんな発表があったのか、そういったことをマッピングしていきます。
このバッチでStartup School 参加企業が作ったものです。Orbyと言います。Orbyは、在庫追跡および監視と店舗販売を助ける飛行ロボットを構築しています。
例えば、1月に彼らはシード資金を調達すると仮定しましょう。シード資金を調達するという情報はエンジニアになりたいという人たちに届いて欲しいですね。そして3月。たとえば、どうやってAIが店舗販売を支え伸ばしているのかという話を、CTOたちをターゲットにしてトレンドデータの話をピッチするかもしれません。
こういったブレインストーミングの練習をやるのは役に立ちます。ちょうどCraigがプレスの先にある潜在的なコンテンツスペースについて話していたのと同じように。
目標とオーディエンスの設定
ピッチで何を話すのかを決めてから最初にやることは、ゴールと聴衆を決めることです。他の全ての判断をするときに役に立つでしょう。誰に向けてピッチしたいのか?どんなストーリーをピッチで話したいのか?成功の基準とは何か?
ピッチの原稿
聴衆が決まったら、3つのことをドラフトしましょう。
1センテンスピッチ、3〜5センテンスピッチ、よくある質問と回答です。アーリーステージのスタートアップに記者からよくある質問があります。一つ一つ掘り下げてみましょう。
1文ピッチ
1センテンスピッチ、これは2つの事柄を含みます。何を作っているのか。そして誰のために作っているのか。一般の人が理解できて繰り返し言えるように、専門用語の使用は避けましょう。これはかなりいい1センテンスピッチが入っていたStartup School参加企業の例です。
先ほども言及したOrby、在庫管理と監視で実店舗販売のビジネスを助ける空飛ぶロボットです。
簡潔でストレートな表現ですね。私がOrbyを説明する時にもすっと出てくるセンテンスです。あなたの会社をPRしてくれる人たちも簡単に説明できるようにしたいですね。
もう一つ、Startup School 参加企業、The Box Companyです。食品配送のためのスマートエコフレンドリーボックスを作っています。彼らが何を作っているか、ターゲットが誰かわかりますね。
この2つの例のように、もちろん皆さんの会社に関しても言えることですが、1センテンスピッチはその会社がやっていることの全てを捉えているわけではありませんが、そんなことをここで伝える必要はないのです。何をするのかわかる明確な1センテンスであればいいのです。
そして人々がどんなものかな?という疑問を持つのに十分な説得力を持つもの、そして人々の方から質問をしてもらってから更にコンテキストを加えていけるようにすれば良いのです。
3文ピッチ
次は3センテンスピッチ。
3〜5センテンスピッチで、もっとコンテキストを加えることができますし、物語を話すことができます。何をやっているか、顧客は誰か、といったことだけではなく、現在の市場においてあなたの製品がなぜ優れているのかというところまで言及しましょう。
あとは、本当に伝えるべき情報があるなら、創業者について、ストーリーについて、市場について…必ず3センテンスで伝えてくださいね。
YCで会社のピッチをする時、ローンチや資金調達に関するピッチをする時、この3〜5センテンスピッチを記者たちに送ります。OrbyとThe Box Companyの例を見てみましょう。
「Orbyは在庫管理と監視で実店舗型ビジネスを助ける空飛ぶロボットです。安全性を念頭に置いて設計されたロボットで、小型カメラセンサを搭載していて、小売りや倉庫の従業員と共に自律的に動くことができます。Orbyは、1シフトあたりの手作業を何時間も省くことができるため、顧客へのサービス提供や支援など、重要なことを行うのにより多くの時間を費やすことができ流ようになります。現在アメリカの大手小売業者とパイロット版導入の交渉を行なっています。」
何をしているのか、何のためにしているのか、市場において優れている理由についてカバーしていましたね。Orbyの創業者と話した時に、彼らは強みについてこう話していました。超小型化がされていて、とても安全な設計になっているんです。だから人がいる屋内でとんでも飛ぶことができるし、とても役立つものなんです、と。
大企業と(パイロット版について)交渉中だという事実についても、誰かの関心、記者の関心を引くのではないかと思って盛り込みました。
次はThe Box Company。
「食品配送のためのスマートエコフレンドリーボックスを作っています」そして少し市場について触れておきましょう。
「食品配送市場は上昇傾向にあります。2020年までに79%成長すると見込まれています。次に問題を提起します「しかし、レストランと同じような質を出前や宅配食で出すことはまだ難しいです。さらに、包装はリサイクルできないしnon-compostable(再利用可能ではない)ので廃棄の問題も大きくなります。」
そして、解決策を提案しましょう。
「The Box Companyは、全体の配送プロセスを改善し特許取得済みのボックスでこれらの問題を解決していきます。」
そして箱について少し付け加えることもできます。「積み重ねできて、組み立ても簡単、ぐちゃぐちゃでドロドロの食問題を解決することができるのです。」
そして次は…使ってみたいという顧客がいたとしましょう。進捗状況についても少し話します。しかし、もう少しコンテキストがあります。この問題がどれだけ大きいのか、そしてこのボックスがどうやってその問題を解決するのか。
Q&Aの準備(想定問答集)
次はこれ(想定問答)です。
共同創業者とドラフトを行うのがよいでしょう。記者から想定される問題についてとの質問について。
多くの記者と話しましたが、その中の一人がこのようなリストを送ってきました。
彼女はその時はWall Street JournalにいたLaura Kolodny。「これが私がいつもアーリーステージの起業家に聞く質問よ。この質問に答えてくれることを期待しているわ」と。
- あなたは何を作って、何を売っているのですか?
- 今、あなたの顧客は誰ですか?3年後には誰になっているでしょうか?
- あなたの競争優位性は何ですか? どのように競合からあなた自身を区別しますか?
- なぜ顧客はリピートし続けるのか?
- (あなたのビジネスにおいて)何があなたが眠れない原因になっていますか?
- 基本的な質問:あなたは今、フルタイムで何人の従業員を持っていますか?
- URLは?
- あなたは来年、これまでしてこなかったことの中で何をしたいと思っていますか? それはなぜですか?
- あなたがこの組織や会社を始めたきっかけとなった "発見の瞬間 "は何だったのでしょうか?
- あなたの業界、社会、世界の問題を解決していますか? どのような問題ですか? なぜ今まで誰もその問題を解決してこなかったのですか? あるいは、解決したとしても、なぜうまくいかなかったのか?
全部を説明はしませんが、写真を撮ってもいいですし、あとで参考にしてください。
これらは ...これらの質問に対して本当に簡潔な答えをドラフトしていくのが一番です。
練習する
私からのアドバイスの一つとしては、これを考えることがよい練習になるということです。
簡潔な答えを練習するのがいいです。過剰に反復練習をしろという意味ではありません。ロボットみたいに用意された原稿を読むんじゃ意味ないですから。答えを丸暗記する必要はないですよ。
創業者には、全ての質問に対して答えを用意しておきなさい、とアドバイスします。記者会見の前にすべきことは、その場で話したいことを3〜5つの箇条書きにします。そして自然な感じで答えるようにするんです。練習するのはいいですが、過剰な反復練習は意味がありません。
当日のピッチ
では、プレスへのピッチについて話しましょう。仕組みについて。ここまで前準備をしてきました。さて、準備万端!それぞれについて深掘りしていきます。
時期を決める
時期を決めましょう。ここでの重要な疑問は、なぜ今なのか?です。TechCrunchが始まったばかりのころ、彼らはローンチされた会社一つ一つをそれはそれはちゃんと取材していました。2000年代の初期、スタートアップのローンチは2週間に1社くらいでしたからね。それが今や何十、何百というピッチが毎日行われているわけです。
なので、あなたのニュースフックが何か?ということを考える必要があります。資金調達ラウンドみたいなニュースがある場合は比較的簡単ですね。それか、自分がトレンドや現在のニュース記事の一部であることを示すことができれば、それによって回答が得やすくなります。
Orbyの場合はこんな感じです、「空飛ぶロボット会社Orbyです。アマゾンに対抗できる実店舗型小売サービスを提供できます。」今日においてAmazonが小売業界を束ねています。なのでそのようなトレンドに切り込むことができれば、興味を持ってもらいやすくなるでしょう。
タイミングを考えるときに重要なポイントがもう一つ。その週に何か大きなニュースイベントが起こりそうな時は避けることです。TechCrunch Disrupt(カンファレンス)の時にTechCrunchに連絡をしても返答があることは稀でしょうし、Appleを担当している記者にWWDCの時期に連絡をするのも無駄でしょう。返答が来る確率を下げてしまうだけです。
さて、時期が決まりました。ニュースフックもちゃんとある。何をピッチするかも決まっている。
ターゲットを絞る
次はターゲットを絞りましょう。聴衆が誰かということを考えていたら簡単ですが、ここでの重要なゴールは、彼らが何を読んでいるのかということです。
上位3つの選択肢のリストをランキングにしましょう。そうですね…これが私のニュースについて取材している出版社3社です。現実的にいきましょう。現実的に考えて、New York Timesは新しい会社を取材することはないでしょうね、私は好きですけど。皆さんのステージ、皆さんの軸でスタートアップを実際に取材している会社、最初の3つの選択にこれらを加えましょう。
エクスクルーシブにする
そして、この最初の選択においては「エクスクルーシブ(排他的特権)」を与えることをお勧めします。
エクスクルーシブとは、一人の記者だけに取材対応をするということです。そしてその記事が掲載されることが約束されたのであれば、その記事が掲載されるまで他社に概要を漏らしてはいけません。なぜエクスクルーシブが不特定多数の記者へのお知らせよりもいいのかという質問はよく受けます。
その理由は、エクスクルーシブの場合、その記者があなたのストーリーを取り上げてくれる可能性が高まるからです。特ダネを持っているということですから。なので、出版社一社にエクスクルーシブの取材を頼むことをお勧めします。
もしあなたの会社が大きくなって有名になったら、例えばシリーズA以上のニュースがあって、雇用を一気に拡大するような時には、一度にたくさんの記者の前で会見を開きましょう。しかしYC companyのほとんどの会社のようにアーリーステージの場合、またはプレYCの場合、エクスクルーシブを最初に選ぶことをお勧めします。
ターゲットが決まりました、どこの会社にエクスクルーシブな取材を頼むかも決まりました、どうやって記者に連絡を取ったらいいのでしょうか?
紹介を受ける
記者と連絡を取る一番いい方法は、単純にビジネス営業と同じように、心のこもった紹介文を送ることです。
誰かからの心のこもった返答を期待するのであれば、その記者に個人的に自己紹介をしましょう。冷たいビジネスメールだと、運が良ければ10通のうち1通の返事が返って来ればいい方ですが、心のこもった自己紹介であれば、2人に1人は返事をしてくれるはずです。
私がランキングリストを作るときのやるべきことトップ3はこれです、あなたが連絡を取りたいと思っている記者たちに送りましょう。Orbyの場合は、CNBCのLaura Kolodnyに連絡を取ります、彼女はドローンや浮遊産業ロボットの取材をしていますから。それから、Facebookで繋がっている友達や知り合いの創業者に誰か知らないか聞いてみるでしょう。
Laura、誰か知っていますか?私の知り合いで誰か同じような領域を取材している人はいますか?誰か快く紹介してくれないですか?創業者間でもよくプレスへの紹介は行われているようです、それが彼らのためにもなりますし、一番簡単な方法だからです。もしそういった人(紹介の間を取り持ってくれる人)をみつけられたら、自己紹介をするのは簡単です。
よく紹介用メールのドラフトなんかも行うのですが。これは最初のメールのドラフト例です。これより長いものはダメです。短い2つのパラグラフ、これが限界です。記者であれ誰であれ長いメールには疲れてしまいますから。友達のための心のこもった紹介メールのドラフト。運が良ければ記者から返事が来るかもしれません。
2週間ほど時間をかける
最後に、時間をかけていきましょう。創業者はよく「ねぇ、私たちを助けてくれるの?」なんて聞いてきます。「これを明日までにしなきゃいけないの。水曜日にはローンチしたいと思っているんだけど。」と。そんなうまくはいきません。
理想的なことをいうなら、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。そうね、2〜3週間後に何か発表したいとします。少なくとも2週間は心のこもった紹介プロセスに時間をかけましょう、そして…記者と会って、記事が出来上がるのを待つんです。最低でも絶対2週間はかかります。それから…何をするかなんですが…
すべきではないこと
記者と接触をする時にしてはいけないこと、わかりきったことだとは思うんですが、こういったタブーを犯す人は結構います。1つは嘘をつかないこと。数字を誤魔化してはい毛ません。できないことをできるなんて言ってはいけません。プレスの場において、そんな公共の事例はいくつもみてきました。噓をつけばいつかあなたにしっぺ返しがきます。それも実際に身近で起こっています。
2つめ、自分の物語に何かしら権限があるかのように振る舞わないこと。記者と連絡を取った後、何も返信がない場合、フォローアップの連絡を1回か2回丁寧に入れましょう。でも…創業者の中には毎日毎日数週間に渡ってフォローアップの連絡を入れるような人がいます。それは…クレイジーです。そんなことはしないでくださいね。そんなことをしても記者は記事を書かないし、そんな関係性は長くは続きませんから。
見出しやキャッチコピーを提案しない。これは記者の仕事ですから。それに…創業者から見出しを強要されて気分を害される人は実際にいます。
ドラフトの開示を要求しない。私たちも生命科学やバイオ出身の人たちと働いていていますし、彼らはこれに驚くかもしれません。なぜなら、ジャーナル投稿の時には事前チェックをすることはよくあるので。でも、記者としてはあまり気分のいいものではありません。
公開前に記事を見せてくださいと頼むこと、記者としては自分のジャーナリストとしての整合性に疑問を持っているのか?と思ってしまいます。だから、ドラフトの開示を要求しないでください。もちろん、ファクトチェックのために記事を公開前に見せることはありますが、記者から言ってきた場合にのみ応じてください。
最後に、先ほども言いましたが、営業ロボットのように話さないこと。人間らしく話してください、数字も大事、質問への答えも大事、でも全部を全部完全に記憶しておく必要はありません。そして、全部がうまくいったら、公開されるべきピースを手に入れたことになります。
Craigが言うように、うろたえないで、プロモーションには時間をかけましょう。
チャネルを使う
ソーシャルメディアのチャネルを持っていると思いますので、そこでプロモーションは拡散しましょう。もし投資家や友達のEメールリストがあるのであれば、「いいニュースがあるよ!TechCrunchに掲載されたんだ!」と知らせましょう。
Twitterで拡散する用の文章ドラフトも一緒に送りましょう。もし誰かがTwitter拡散用のドラフトも一緒に送ってくれたとしたら、それをコピペするだけで簡単に彼らのプロモーションを手助けできるのでやりやすいです。物語のプロモーションをしてください。友達や家族にもどんどん頼んでください。全てのソーシャルメディアに投稿してください。
そしてプランB、誰もあなたのストーリーを拡散してくれなかったとしても、それは大した問題ではありません。それが大失敗なんてことはないんです。自分のチャネルに投稿して、全体のコンテンツプロセスの一部としましょう。取材を受けるということは、合理的でいい実戦になります。
PRに価値があるかを考える
このプロセス全体を見渡した時、どんな価値が見えてくるでしょう?
それは...TechCrunch、Wall Street Journal、Bloombergにあなたのストーリーの一部が紹介されたことは、自分が設定したゴールに近づくための助けとなっているでしょうか? プラットフォーム上で新しいユーザーを獲得しましたか?潜在的な投資家を引き込むことができたでしょうか?設定したゴールに近づくために実際に手助けになりましたか?
以上がプロセスの全体像です。
Q&A
さて、Q&Aにうつりましょうか。質問はありますか?Craig、こっちに戻ってきてください。
すでにプレスとコンタクトがあるけれど製品ができていないときにPRをすべきか
男性1
もし記者とすでにコンタクトが取れていて、でもまだプロダクトマーケットフィットが見つかっていなくてまだ製品開発に力を注ぎたいという時期に、記者との関係性を良くするために時間を使うべきか、それともプロダクトマーケットフィットを探すのに集中すべきか、どちらでしょうか?
Kat Manalac
質問は、記者が積極的にコンタクトを取ってきていてあなたの記事を書きたいと思っている、でもあなたはまだ…プロダクトマーケットフィットをちゃんと見つけられていない。そんな時、記者対応に時間を割くべきでしょうか?
率直にいうと…そうですね…関係性を保つことはいいことです。あなたに取って役に立つ方法があるとすれば、合理的に素早く答えましょう。「こういう分野、または業界に興味があるんですね。喜んで質問にお答えしたいところですが、今は取材に対応するだけの十分な時間がないんです。でも、私たちの今後の動きに注目していただければ幸いです。」
そして、記者のことも定期的にチェックしながら、もし何かニュースがあったら伝えましょう。でも、早いうちからそういった関係性があるということはいいことだと思います。
コンテンツマーケティングを個人でするか、会社でするか
男性2
もし最初のコンテンツマーケティングアプローチが(inaudible)ブログだとしたら、個人的なブログにする方がいいのか、(inaudible)会社のプロダクトにリンクを貼る方がいいのか、それとも(inaudible)?
Craig Cannon
何について書くつもりですか?
Kat Manalac
質問を繰り返します。
Craig Cannon
ああ、そうですね。コンテンツマーケティングを今から始めようとする場合、個人ブログを開設するか会社のブログを開設するかどっちの方がいいですか、という質問ですね。会社のことだけについて書くつもりでしょうか?
男性2
私のターゲットは(inaudible)、ソフトウェアエンジニアで(inaudible)
Craig Cannon
OK、もっとも効果的なことの一つは、「ブログタイトル 著者 誰それと誰それ」という感じでやること。Podcastでもよく見ると思いますが、なんとかかんとかPodcastネームみたいな。Joe Roganがいい例ですね、会社の内容ではありませんが。
他の人とコンタクトをする時に、ちょっと人とは違った方法でやるのはいいことですが、そういったことは自身のサイトでSEOを意識してやる方がいいですね。あまりにも早い段階でメディア上に載せることには賛成しませんが。
Kat Manalac
Stripeのようにいい会社ブログがある例もありますが、彼らは専門のライターがいるんです。そして、人は、人と繋がりたがるものなので。
インフルエンサーの使い方
男性3
自社の製品を必要としないようなインフルエンサーとの付き合いはどのようにしたらいいのでしょうか?実働に応じてにはなるんですが、インフルエンサーが現在稼働していない場合、会社のプロモーションとどのように連動させていけば良いのでしょうか。
Kat Manalac
質問は、現時点であなたの製品を必要としない、インフルエンサーとの付き合いはどうしたらいいのかということですね。どのステージにおいてもうまくいった例はあまり見たことがありませんね。インフルエンサーは高いと思いますし。
もし有名なインフルエンサーがあなたの製品が大好きでTwitterで拡散してくれるとしたら、とてもいいことですが、そういう時は料金は請求されたりしないでしょうし、それに…お金を払うとしたら対価に見合わないでしょう。特に、あなたについて話しているのと、実際のニーズについて話をしているのとでは全然違いますから。
Craig Cannon
でも試してみることはできますよ。例えば、Katがいうように、私はこんな会社には賭けませんが「ねぇ、$100,000でこんなことができるよ」みたいに。私は無視すると思いますが、それが広まれば効果はあるでしょう。動画ブロガーのCasey NeistatはBoosted Boardの販売量に相当貢献していると思いますが、会社が彼に支払っているなんてことはありませんから。インフルエンサーとはそういうものです。
Kat Manalac
こういう人もたくさんいます…ハードウェア、つまりは物理的な製品関連の人々はサンプルとかデモ機器とかを記者やインフルエンサーに送ります。それで十分です。Casey NeistatはBoosted Boardsが大好きなので、彼は自然とそれについて話してくれます。いいことですね。でも、そういったインフルエンサーに初期の段階で支払うというのは、あまり価値はありません。
ビジョンと実際のバランス
女性1
Orbyや他の会社の3〜5センテンスの例文についてですが、どこまでが彼らが実際に行なっていることで、どれくらいがこれから目指していうことなんでしょうか。プロモーションとの曖昧なライン…バランスはどのようにとったらいいんでしょうか。
Kat Manalac
質問は、3〜5センテンスの例文に関して、未来へのビジョンや願っている姿と、今日の姿との割合について、ですね?そうですね...たとえば…これがいい例ですよね。両方の意味を込めることができます。ここがビジョン、今日はXをしていて。Orbyのケースだとプロトタイプがあって実物があって、理想的な形ですね。もしくは、ピッチの時にもっと大きな会社のビジョンがあるんだということを付け加えることもできます。達成したいこととかを足すのもいいでしょう。どちらにせよ、あなたがどういうステージにいるのかということを人々に知ってもらうことが一番いいと思いますね。
クリックベイトな記事タイトルをつけるべきか
男性4
Craigさんに質問です。クリックベイトと信頼性について、Elon Muskの例がいいと思うのですが、見出しが「Elson Muskが麻薬を吸っている」みたいな感じで、podcastですごいいいものだとして、信頼性もある、でもどうやって…専門レベルの高いコンテンツはたくさんあります、そして…たくさんの人に読まれるようなキャッチーなタイトルをつけることにはどう思いますか?それについてはどう思いますか?どうやって ...このバランスをどうやって取るべきでしょう?こんな感じの見出しにしたいみたいな注文は受け付けてないと思いますが
Craig Cannon
そうですね…質問は、クリックベイトをするとき、良いコンテンツを持っていると仮定して、トラフィックはまだ多くない。そんな時に、ストレートなタイトルをつけるべきか、人々を引き込むためにクリックベイトな見出しをつけるべきか、ですね。
男性4
そうです。
Craig Cannon
私はそんなことあまりしませんけどね。クリックベイトよりうざったい見出しはくだらないストックフォトです。そんなのブログの中身がどうこうよりも「危険信号」なので、飛ばしてしまいますね。テストしてみることもできますが、Zapierの点に戻りましょうか、顧客がどこにいるのかわかっている場合、そして彼らの望んでいることがわかっている場合、彼らが反応してくれるようなタイトルをつけるべきです。巨大なマスの人々にアピールする場合は、クリックベイト的なタイトルでもいいかもしれませんが、そんなので成功したのは見たことがないし、いい成果も得ることはできないと思いますよ。
男性4
Onion?
Craig Cannon
Onion、そうです
Kat Manalac
プロダクトによるとは思います。
Craig Cannon
それは客観的ですよね?それはクリックベイトではなく技術的に…
男性4
まあ、ええ、そうですねはい。
Craig Cannon
質問が、いい見出しをつけるべきかくだらない見出しをつけるべきかという話であれば良い見出しを作るべきですよ。
コンテンツの更新頻度
男性5
こんにちは、初期のプロダクトマーケットフィットの時期において、創業者はどれくらいの頻度でコンテンツを公表すべきでしょうか。毎週?2週ごとに?
Kat Manalac
プロダクトマーケットフィットを探している段階のフェーズにおいて創業者がどれくらいの頻度でコンテンツを公開すべきかですね。
Craig Cannon
プロダクトマーケットフィットの前ね
Kat Manalac
でもそれに近いところにいる
男性5
その段階では、基本的には[inaudible]のステージという、顧客に[inaudible]何を伝えますか?
Kat Manalac
タフな問題ですが、いいコンテンツを作るために時間をたくさんかけているんだとしたら、2週間ごとにやれなんて言えないですね。2人のチームにとってはとても非現実的な状況になりますし…
Craig Cannon
本当にいいコンテンツができるのであれば1ヶ月に1回できていれば素晴らしいと思います。
Kat Manalac
そうですね。それに…本当のプロダクトマーケットフィットを探すのにはとても時間がかかります。あなたのステージはそれより前…プロダクトマーケットフィットが見つかりそうな段階。
Craig Cannon
だから…今やっていることを続けてください。それはすべてあなたが作品に与える価値の量にも関係しています。このようなたくさんのデッキ、Mary Meeker deckみたいな、何万人もの人々がそれをダウンロードしてくれる、そんなものは1年に1度くらいしか起こりません。しかし、4パラグラフ程度のブログを書くつもりであれば、もう少し頻繁に書くほうがいいでしょう。
PMF前に書くべきか
男性6
[inaudible]プロダクトマーケットフィットに達していない場合、コンテンツを書くべきですか[inaudible]?
Craig Cannon
そうですね ...プロダクトマーケットフィットに達していない場合、何かを書くべきではないでしょうか?あなた自身のブランディングには役に立つと思います。でも一般的には、先ほど言ったように、コンバートできない何かに向かってトラフィックをファネリングしているだけになりますね。(目標もなくさまよっているだけになりますね)
有名人によるブースト
男性7
有名人の推薦やスターパワーの危険性についてです。もし自分の製品についてブーストをかけてくれるようなファンがたくさんいるような人がいた時、注意すべき点はなんでしょうか。
Kat Manalac
質問は、製品を気に入ってくれた有名人がいて、拡散してくれそうな時、そんな時に潜んでいるマイナスの問題はなんでしょうか、ということですね。そうですね…オルタナ右翼(なんでも反対する人)とかそういう…そういうことは起こり得ますね。悪影響はないと思うのですが…あまり心配しすぎるべきポイントではないと思います。ほとんどの企業はそんな問題には直面しないと思いますね。
でも...あなたが作っているものに対する熱狂的なファンがいた時に何かあるかもしれません。そういう時は、ニューバランスとオルタナ右翼とのバランスが出てきますね、「ニューバランスが好きだ」という派閥が「彼らの言っていることは支持できない」って言ってきたりとか。そうですね...でもこういう問題は初期で心配するべきことではないと思います。
炎上をPRで利用すること
男性7
何か炎上してしまうようなことが起こった時、それをPRで利用するようなことはありますか?
Kat Manalac
そうですね、炎上するようなことが起こった時…創業者はそういった場合に備えて置くべきだと思いますし、(コメントを)出すでしょう。
Craig Cannon
Katに100%同意します。しかし、炎上しているような有名人のところに飛び込むのは、例えば、Alex Jones(人からの好き嫌いが分かれる有名人)が自分のブランドを代表するのにふさわしいと思って起用したとして、それに伴うトラブルへの対応策を準備していなければ自分自身の責任になりますよね。
Kat Manalac
どうぞ。
アップデートの頻度はどれぐらいにするべきか
男性8
[inaudible] ...興味があるだけの人にどれくらいの頻度でアップデート情報を送るべきでしょうか。記者の連絡先を知っている場合アップデートは送るべきでしょうか。あるいは製品の開発状況について日常的にコミュニケーションを取っておくべきでしょうか。
Kat Manalac
一般的に...
Craig Cannon
みんなに説明して。
Kat Manalac
ああ、すみません。質問を繰り返します、どのくらいの頻度で、プロダクトや進捗についての記者へのアップデートを送る必要がありますか?ですね。
一般的には、プロダクトや進捗状況に関するアップデートを聞きたいなんて人はいないと思います。ニュースがあれば聞きたいです。発表したいものがある場合...もし興味がないのであれば「NO」と言ってもらいましょう。価値があるものであれば、彼らに届くでしょう。
この点についてYCの例をあげましょうか。多くの記者がメールリストや取材リストに加えてくれと頼んでくるでしょうし、そう言った場合は定期的に何かを送ることはできます。しかし、私は毎月の会社アップデートで記者の手を煩わせるようなことはしないです。
Geoff Ralston
OK、最後の質問どうぞ。
ジャーナリストに貢献する
スピーカー13
コメントがあります。マーケティング部門で働いていますので、ここで得たヒントを共有したいと思います。一つは –
Kat Manalac
ちょっと待って。これを渡してあげて。
スピーカー13
ありがとうございます。こんにちは。今回学んだことは、ジャーナリストはTwitterの中に生息しているということです。とても良い場所です。もしプロダクトを開発していて、どんなジャーナリストがいいかなとか、どんな出版社(メディア)がいいかなと探しているのであれば、Twitterは彼らに出会うのにとても良い場所です。彼らは返信してくれますし、驚くほどうまくいきます。
それとは別に、Helper Reporter、HeRoというツールがあります。ジャーナリストが(質問などを)送るところで…彼らが記事を書いている時、そして何か助けが必要な時、内容がバイオテックだったり、マシンラーニングだったりヘルスケアだったり、そういうものの時に、こういうものを探しているというメールを送るんです。
皆さんが何かしらの、専門家の場合、別に製品をピッチする必要はなくて、「OK、XYZの専門家です。このトピックについてはこう思っています」と書くだけでいいんです。そうすると記者から感謝されますし、彼らと良い関係を築くことができます。
Kat Manalac
ありがとう。素晴らしいことです。
Craig Cannon
良いアドバイスだね。
Kat Manalac
よし。
Craig Cannon
ありがとう。
Kat Manalac
どうもありがとうございます。質問があれば、Kat, K-A-T at Y combinatorまで。
Craig Cannon
C-R-A-I-G Craig at ycombinator.com ...出てるね。こちらまでどうぞ。
craig@ycombinator.com...
Kat Manalac
あ。
Craig Cannon
これでよし。
Kat Manalac
ありがとう。それではごきげんよう!
記事情報
この記事は原著者の許可を得て翻訳・公開するものです。
動画: PR + Content for Growth by Kat Mañalac and Craig Cannon (2018)
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