ユーザーとコミュニケーションすればするほど、人が欲しがるものを作れるチャンスは高まる (Product Hunt - Ryan Hoover)

 Ryan Hooverは、Product Huntの創業者です。

またRyanは、「あなたが次に来ると思っているものに出資してくれる300万ドル規模のベンチャーファンド」、Weekend Fundを発表したばかりです。


 


書き起こし

Craig Cannon [00:00]
皆さんこんにちは。Craig Cannonです。Y Combinatorのポッドキャストへようこそ。今日のゲストはProduct Huntの創業者であるRyan Hooverです。RyanとProduct Huntのチームは最近、Shipと呼ばれる新製品をローンチしました。Shipはメーカー向けのツールキットです。試してみたい方は、blog.ycombinator.com の「YC Friends」リンクを使えばすべてのプロプランが10%オフです。

それでは始めましょう。

まずはStuart Powell(@stuartpowe11)からの質問です。非技術系の創業者にアドバイスをするなら?あなたはProduct Huntの単独の創業者であり、非技術系の創業者でもあります。

Ryan Hoover [00:38]
単独の創業者ですが、設立チームを抱えていました。当然、彼らは必要不可欠な存在でした。

Craig Cannon [00:42]
それでは話の糸口として、どのようにProduct Huntを作ったか説明して、その後にStuartに助言を与えてください。

Ryan Hoover [00:49]
YCに応募したのを覚えています。私は昔からYCについてこう理解し、考えていました。まず、単独の創業者を好まないこと。そして、そもそも技術系の創業者を常に優遇しているということ。YCに気に入ってもらえるか分からなかったので、Gary やAlexis、Kat、Kevin Haleなどに相談して支援を取り付けた後、応募しました。

実際にYCを訪れて応募したとき、既に私たちには、ある程度の手ごたえがありました。既に私たちのものに需要があるという証拠が、ある程度ありました。

Craig Cannon [01:19]
どういった証拠ですか?「ある程度」というのは、大まかな数字でいうとどれぐらいですか?

Ryan Hoover [01:22]
正確な数字は覚えていません。まだ草創期だったので、当然ですがとても小さな数字でした。しかし、トップライン指標のユーザー訪問数の前月比成長率は約50%で、たしか最初の2〜4ヶ月はそれを一貫して維持していました。

この事実が証明したことを言葉にすると、こうです。「驚きました、この人は単独の創業者で、しかも非技術系です。しかし、それにも関わらず、どういうわけか成長しており、製品を欲しがっている人がいるようです」

技術系であろうと、非技術系であろうと関係ありません。どういう人であろうと、そのようにデータを示すことができれば、反論の余地はほとんどありません。つまり「いや、それは実際には有用性などない」ということは難しいです。人々が自分の製品を使っていることを証明することができていれば、それが究極の証拠になります。

Craig Cannon [02:00]
非技術系の創業者に相談を受けたら、どのような助言を与えていますか?また、プロトタイプを作って製品をリリースする方法を、どのように導き出していますか?

Ryan Hoover [02:11]
コーディングを一切しなくても、様々な方法でアイデアの検証や製品の構築をすることが可能です。草創期のProduct Huntはメーリングリストでしたが、技術者でなかった私には、必要とされるかすら怪しいものを作るのに何週間も費やす余裕はありませんでした。

そこで私はこう考えました。「自分で作れるものは何か、またアイデアへの需要を検証・テストするには、どのような体験を提供すればいいのだろうか」。私はメーリングリストを構築し、配信し、初回で数百人の購読者を獲得しました。構築に要したのは20分でした。究極のMVPのようなものでした。

製品の観点で言えば、メールは実際、コンテンツを乗せるのにも、人々をリエンゲージするのにも適した手段でした。オーディエンスであるテック業界の人々は毎日メールを利用するからです。よって、技術系の人にとっても非技術系の人にとっても、メールや、Typeformをうまく利用した合せ技は、製品をほぼ構築できてしまう非常に素晴らしいツールです。TypeformとStripeを統合し、実際に収益を得られるかどうか。これが究極のテストです。

Craig Cannon [03:06]
そうですね。

Ryan Hoover [03:06]
対価として金銭を支払わせることができれば、「おお、明らかに欲しがっていますね」となります。コーディング抜きでもできることは沢山あると思います。技術系の人でも、なるべく早くリリースできるよう、まずはこうした非技術系の手段を使ってテストを始めるのが賢明な場合が多いです。

Craig Cannon [03:24]
そうです。そこでお聞きしたいのですが、最近、新製品のShipをローンチしましたね。いや、新機能というべきでしょうか。

Ryan Hoover [03:29]
はい。

Craig Cannon [03:30]
Shipは何かをベータテストするために使われていますか?それとも完全に機能する製品として考えるべきですか?

Ryan Hoover [03:36]
両方です。用途は多岐にわたります。私たちが構築したShipというのは、様々な意味で、メーカーとスタートアップのためのツールキットとなっています。

構築中の新製品を発表し、製品に関するメールを収集することで、フィードバックを受けとったり、利用者とコミュニケーションを取ったりすることができます。

Product HuntではMailChimpなど様々なツールを通じて数年間そうしたことをやってきました。その多くはTypeformを使ってスクリーンショットを送るという至ってシンプルなものでした。

またInVisionは、スクリーンショットに注釈を付けてもらい、フィードバックを受け取ることができる素晴らしい手段です。これらのツールをハックして全部組み合わせました。

するとProduct Huntの利用者にしきりにこう聞かれるようになりました。「製品をローンチする準備が整う前の段階で、Product Huntをどのように活用すれば、初期ユーザーを獲得してフィードバックを得られますか?」

そこでShipを構築しました。Shipは、Casey Neistatの新しいアプリなどで、先ほど挙げた様々な目的のために利用されています。彼らがShipを使う目的は、近日公開予定の新しいアプリであるBeme Panelsへの関心を集めることです。他にも似たような人々がShipを使い、ベータユーザーを集めて製品に対する実際のフィードバックを得ています。

要するに、私たちの目標は、需要を生んだりオーディエンスとコミュニケーションを取ったりするきっかけとなるような製品を作ることです。そして究極的には、オーディエンスとのコミュニケーションを深め、プロセスへの参加意識を高め、フィードバックを沢山得られるようになれば、最終的に必要とされる製品や、良い製品を構築できるチャンスが高まると考えています。

Craig Cannon [04:55]
そしてこれは、別の問いにも関係しています。Diegoによる少々単刀直入な質問です。「Product Huntにビジネスモデルはありますか?」

Ryan Hoover [05:03]
なるほど。

Craig Cannon [05:03]
お、そうくるか、という感じですね。Shipについてはビジネスモデルを考えていますか。この先の見通しを教えてください。

Ryan Hoover [05:11]
そうですね。私たちは以前より、何もかも無料で提供してきました。大昔に求人掲載で課金したことはありますが、コミュニティーとオーディエンスの構築に注力しようと考え、やめにしました。現在、私たちはマネタイゼーションにも重点的に取り組み始めており、Shipはこうした初期のテストを除けば、直接課金する初めての製品となります。

面白いことに、先日ローンチしたとき、お金が入る度に通知が来るようSlackbotを設定しました。これほど素晴らしい通知を受けたことはありません。「お、この人は1ヶ月249ドルのプランにサブスクライブしてくれた。私たちが作った製品にお金を払ってくれた」ということがわかります。最高の気分です。今朝起きると、大量の通知が来ていて驚きました。

私たちの次へ向けた戦略、特に第4四半期への戦略は、何を構築し提供すれば、人々に気に入ってもらい料金を払ってもらえるのかについて、より深く考察することです。この意味で、Shipにはおおいに期待しています。コミュニケーションやマーケティングなどの面で、スタートアップの役に立っているからです。

もうひとつ、私たちが現在取り組んでいる事業で、あまり宣伝してきませんでしたが、これから発表していきたいものがあります。こちらも企業と人材をつなぐために私たちが構築してきたコミュニティーとプラットフォームを活用しています。私たちは今、AngelListの傘下にあります。AngelListはA級人材で固めたプラットフォームで、優秀な人材を雇うのに最適な場所です。またProduct Huntにも才能ある技術者、デザイナー、マーケターが揃っていて、中にはProduct Huntでローンチする企業に就職したい人がいるかもしれません。そうした企業と人材とのつながりを作る絶好の機会です。これにより、押し付けがましい売り込みやポップアップなどに頼ること無く、収益を生むことができます。

Craig Cannon [06:43]
なるほど、いい考えです...

Ryan Hoover [06:43]
そうした広告はProduct Huntでは見られません。

Craig Cannon [06:44]
今のところ。

Ryan Hoover [06:46]
そうです。今のところです。そのうち、音声付き動画広告なんかを流し始めるかもしれませんね。

Craig Cannon [06:51]
メールをうまく活用しているなら、それをさらに推し進めることもできます。始まりはメーリングリストでしたが、人々との関係を保つ方法として、メールという方法が最適だと初めから考えていたのですか?

Ryan Hoover [07:04]
はい、ずっとそう考えてきました。メールが陳腐だの役立たずだの嫌いだの言う人もいますが、メールは日常的に利用されており、リエンゲージメントにも適したチャネルです。2013年か2012年のことだったと思いますが、当時私は良く物を書いていて、ブログも良く投稿していました。その時「Email for Startups」という記事を書きました。これはHacker Newsのトップページに掲載された私の記事の中で…

Craig Cannon [07:27]
凄いです。

Ryan Hoover [07:27]
最も古い記事のひとつです。「人々に自分の文章を読んでもらうなんて、なんていいんだ」と感じました。内容は、メールで始まった様々なスタートアップの概要を伝えるものでした。皮肉なことにAngelListも取り上げました。AngelListのMVPは基本的に単なるメールダイジェストなのですが…。

とにかく、草創期にはメーリングリストだったのは事実です。メーリングリストは、MVPを作って人々にメールを開きクリックしてもらう、非常にシンプルな手段です。変更も手軽にでき、毎朝または毎日の昼にメールを送る度に、内容を変更して色々と試すことができます。一方で、全てをハードコード化してしまうと、多くの場合で変更するのが大幅に困難になり、変化が乏しくなります。このことから、アイデアをテストするにはメールが適したチャネルです。

Craig Cannon [08:02]
なるほと、ありがとうございます。YCへの応募については多くの質問が寄せられています。今は応募シーズンです。

Ryan Hoover [08:08]
そういえば、そうですね。

Craig Cannon [08:11]
David Adamu(@alternateDayve)も応募者の一人です。名字の発音が違うかもしれませんが。コンピューターシステム以外で何かをハックして上手く活用した経験について教えてください。これはYCの面接で聞かれる質問です。

Ryan Hoover [08:23]
YCへの応募でこう答えたかは覚えていませんが、その可能性はあります。子供の頃、様々なプロジェクトに取り組んだり、何かをお金に変えたりすることに興味がありました。時間と引き換えにお金を稼ぐために働くのが嫌いでした。時給が嫌いなのもそのためです。仕事で成功しても失敗しても給料は時給6ドルや7ドルで同じだからです。起業家のようにお金を稼ぐ方法をいつも探し回っていました。子供の頃にeBayで物を売っていたのもその一つです。

Craig Cannon [08:53]
そうなんですか?

Ryan Hoover [08:55]
FatWalletやSlickdealsを見て回ったものです。これらのコミュニティーやフォーラムでは、人々が電子製品などの様々なオファーを提示していました。大抵はリベートや価格のマッチングなど様々なハックを活用しなければ得られないものでした。中には少々グレーハットだったり怪しかったりするものもありましたが、とにかく、こうしたウェブサイトを毎日見て回り、メーカー希望小売価格より30%や40%安く買える機会を見つけては、購入してeBayで売りに出していました。それほど売りませんでしたが、それでも15万ドルか20万ドル相当の商品を売り上げました。売却する商品を探し回ってお金を稼ぐのは楽しかったです。稼いだ金額は関係ありませんでした。私にとっては「自分のアイデアをお金に変えられました」というやりがいが大事でした。

Craig Cannon [09:40]
なるほど。

Ryan Hoover [09:42]
なので高校に入ってからも、大学に進学してからも多少は続けていました。

Craig Cannon [09:46]
素晴らしいです。

Ryan Hoover [09:46]
楽しかったです。

Craig Cannon [09:48]
全く同じようなことが、「Planet Money」のエピソードになっています…

Ryan Hoover [09:50]
本当ですか?

Craig Cannon [09:52]
はい。1〜2年前でしょうか、Toys”R”Usで買ってAmazonで売るというものでした。

Ryan Hoover [09:56]
そうですか。

Craig Cannon [09:56]
そうした、ちょっとした裁定取引が一つの文化になっているようです。ギリギリの取引量で利益を出すわけです。次の質問です。YCへの応募書類や面接で、主にどういった点を伝えようとしたかを教えて下さい。これはPhil(@_PhilThomas)からの質問です。

Ryan Hoover [10:10]
はい。思い返してみれば、私は非技術系で、単独の創業者としてそこへ向かいました。こうした懸念があったので、私は次のようなビジョンやアイディアの良さを徹底的に売り込むというアプローチをとりました。それはあらゆる開発中の製品に出会える場が、インターネット上に必要であるというものでした。

オーディエンスのYCパートナーは、どうすれば出会いを作り出せるかということが、メイカーやスタートアップの悩みの種になっていることを理解していました。ですので、この点を強調すれば、それが強みになると考えていました。

ただ最終的には、ありとあらゆる製品で溢れ返った世界で、どのようにすれば最適な製品に人々が辿り着ける場所を作り上げられるのかという、単純なビジョンを売り込むことがすべてでした。他にも、いろいろな仕方で自信を伝えることを意識していました。あの面接に行くと、他の人が緊張しているので、自分も緊張します。思うに…

Craig Cannon [11:03]
みんな気が気でないということでしょうか。

Ryan Hoover [11:05]
そうです。私の場合、目の前で3〜4人の人に根掘り葉掘り聞かれました。Samを覚えています。Sam Altmanは面接官の一人で、何度か私の話を遮ってきたのですが、もとからそのことを知っていて準備して来たので、遮られたら次の話題に進み、簡潔ではっきりした話し方を心がけるようにしました。

Craig Cannon [11:20]
そうですね。心理的にとても難しいことだと思います。私も、面接前の質問に対しては、遮られても話の流れを乱されないようにしたり、エネルギーを損なわないようにするといった話を中心に助言を行っています。多くの人々は遮られると守りの姿勢に入り、そこから手に負えない状況に陥ります。

Ryan Hoover [11:36]
まさしくそうです。

Craig Cannon [11:38]
一風変わった心理戦術のようなものです。

Ryan Hoover [11:41]
ええ。創業者が何人も同席していればなおさらです。いつ誰が発言するか、そして、いかにして争っているかのような印象を与えないかという力学が大事です。一番避けたいのは、10分の面接で、2人の創業者が早くも「創業者問題」を起こしているように見える状態です。ハードルが上がってしまいます。

Craig Cannon [11:58]
ポッドキャストを発見してもらうことについて質問がありました。ポッドキャストコーナーをお持ちですが、今後の行く末についてどうお考えですか?

Ryan Hoover [12:06]
何とも言えません。ポッドキャストはこっそり終了しましたので。

Craig Cannon [12:09]
おっと、それは気づきませんでした。

Ryan Hoover [12:09]
そうですか。これもProduct Huntの歴史の一幕です。草創期の頃は、もちろんテックコミュニティーをターゲットにしていたので、たしかに一種のカテゴリー拡大を行う過程において、間違いを犯しました。ゲームに進出し、書籍に進出し、ポッドキャストは私たちが導入した4番目のカテゴリーでした。

後知恵ですが、ポッドキャストが現行のProduct Huntエコシステムにそぐわなかった理由は明らかでした。一つは、ポッドキャストを発見したり、ポッドキャストを消費するのは、アプリや製品を発見するのとは大きく異なるという点です。また、非常に高い頻度での配信が求められます。毎週やそれ以上の頻度で、新しいポッドキャストが配信する必要があります。そのため、Product Huntコミュニティーに組み込んだだけでは、仕組みが上手く回りませんでした。

しかし、ポッドキャストで取り組んでいた方向性と機会に限っては、今でも見てみたいと思っています。名前は聞いたことがある方もいると思いますが、YCカンパニーのBreakerは、私たちが今もポッドキャストに重点を置いていれば採用していたであろう、あるいは採用したかった方法で遂行されています。最終的に私たちは、ポッドキャストが私たちの事業にはそぐわないと決めました。私たちは第一に製品の発見に注力しており、ポッドキャストは終了することに決めました。

Breakerは似たような方法でアプローチしています。コミュニティーを活用し、他人や友達を通じて、ポッドキャストをこれまでとは違う新しい方法で発見することを可能にしています。マーケットの観点で言えば、ポッドキャストでそういったことをできない世界が想像できません。人々がポッドキャストを発見してエンゲージメントし、一緒にそれについて語り合えるような場は必要です。これまでに、Redditやインターネットのあちらこちらに、そうした場が一定数存在していますが、そのスペースにおけるリーダー企業は今のところ存在しません。

Craig Cannon [13:47]
ないですね。私はそれをYouTubeとの関連で考えています。大部分はアルゴリズムに依存していて、あとはお互いのvlogに出演しあったり、いわばゲスト投稿でつながるという従来からの手法です。ポッドキャストの分野で成功するのはかなり難しいです。しかし、Breakerの検索機能は私もたしかに大好きです。

Ryan Hoover [14:06]
そうですか。

Craig Cannon [14:06]
他のどのアプリもやったことのないことのひとつです。ぜひBreakerをダウンロードしましょう。次の質問です。YCで得られた最大の成果は?

Ryan Hoover [14:20]
YCに所属して最も良かったことの一つは、責任を課されるということです。教授が宿題やりましたか?と聞いてくる、まるで学校のような感じです。

Craig Cannon [14:33]
そうですか。

Ryan Hoover [14:36]
試験結果によって学びを得られたかが示されます。YCでは、あの3ヶ月のプロセスで、時間すら忘れていました…前週比ベースで説明責任を果たすよう求められ、Group Office Hoursではその時点の最新情報を共有していました。

グループパートナーだったKasserとKevin Haleが、では、先週話したことについて何をしましたか?といった質問を浴びせてきました。

とにかく強制的にやり遂げさせるための仕組みができていました。時間に余裕がないからです。この考え方自体はとても健全だと思います。多くの場合、不快でストレスの多いものでしたが、スタートを切るには特に最適の方法でした。沢山仕事をこなして、説明責任を果たせばいいだけだからです。

Craig Cannon [15:30]
YCを経てどのように行動が変わるのか、いつも気になっています。Product HuntができたのはYCに入る少し前でしたか?

Ryan Hoover [15:41]
はい。実際に参加する5、6ヶ月前でした。

Craig Cannon [15:46]
そうですか。あまり習慣が定まってなかったわけですね。

Ryan Hoover [15:49]
はい。

Craig Cannon [15:49]
YCを卒業後、チームの運営方法は変わりましたか?それとも以前とほとんど変わらないままでしたか?

Ryan Hoover [15:59]
一概には言えません。YCは初期フェーズにとても重点を置いており、YCの卒業直後にシリーズAを調達し、雇用を行いました。したがって私たちのプロセスは変化しました。人を5〜10人新しく雇えば当然変化することになります。いろいろな意味で、私たちは常にやり方を変化させる必要がありました。実際、今でも変化は続いています。前の四半期に上手くいかなかった点が見受けられるので、どういった方法かは分かりませんが、次の四半期ではプロセスの一部を再び変更するかもしれません。

YCは、データドリブンで、非常によく考え抜かれたトップティア顧客志向の文化を植え付けますが、これらはYCに参加する以前から持ち合わせていたと思います。私たちの文化や経営手法を大幅に変化させるものではなかったかもしれませんが、おそらく自分でも気づかないような点で変化していたのは間違いないでしょう。YCなしの今の私たちを想像するのは難しいからです。

Craig Cannon [16:59]
なるほど、興味深いです。リモートチームについていくつか質問があります。社員の分布はどうなっていますか?ベイエリアがメインですか?どういった仕組みですか?

Ryan Hoover [17:09]
社員の3分の2がサンフランシスコの外です。

Craig Cannon [17:13]
そうですか。

Ryan Hoover [17:15]
本社はサンフランシスコですが、私たちは最初から分散型チームでした。実際、最初に自腹を切って雇用することになったRicardoはイタリアに住んでいました。彼はすばらしい人材で、開発者として入社しました。ですので、一番最初の頃から私たちは分散型チームでした。その後すぐ、CTOのAndreasが入社しましたが、当時彼はウィーンにいました。今はサンフランシスコに住んでいますが、私たちはブルガリア、ロンドン、デンバーなど8〜9のタイムゾーンにわたり、世界中で17人を抱えています。

Craig Cannon [17:50]
そしてコミュニティーの管理だけが仕事ではないと。これらの社員は開発者ですか?それともデザイナーですか?

Ryan Hoover [17:54]
両方です。コミュニティーとエンジニアリングの組み合わせです。実際、Julieはパリにいます。彼女は1〜2ヶ月前に入社しました。後はアジアです。アジアには社員がいません。そこが次の目標になります。

Craig Cannon [18:10]
なるほど。もし求職中の方がいれば是非ご応募を、ということですね。

Ryan Hoover [18:12]
はい。

Craig Cannon [18:12]
そうですか。ではどんな教訓がありましたか?意図して分散型チームを構築したですか?それともたまたま、イタリアに役立つ人がいると知っただけですか?

Ryan Hoover [18:24]
初めは意図していませんでした。正直、ほぼ必然性によるものでした。当時、エンジニアでなかった私は、エンジニアを見つける必要があったので、Andreasと私は自然に一緒になり、2人ともこのコミュニティーの構築に情熱を感じていました。そして彼は、ヨーロッパを拠点に活動するまだ経験の浅いエンジニアを大量に雇いました。当時、彼のネットワークの大部分がヨーロッパだったからです。こうしてある意味有機的に組織されました。

思い返せば、分散型チームが持ついくつかの大きな利点に私たちは気づいていました。

1つ目は、世界中の誰でも雇えるという点です。サンフランシスコに住む人や、引っ越したい人だけを雇う必要がありません。

2つ目は、当然ですが、サンフランシスコでは人件費が非常に高いという点です。ここでの生活費はブルガリアより遥かに高いです。

3つ目は、サンフランシスコでの雇用は非常に競争が激しいです。特にGoogleやFacebookから誰かを雇い入れたいアーリーステージ・スタートアップにとってはそうです。彼らの給料は、分かりませんが、恐らく20万ドルとかでしょう。美しいカフェテリアのランチ付きで。シードステージまたは資金調達前の企業にとって、入社するよう説得するのは困難です。分散型のリモートチームを構築するのには多くの利点があると思います。

4つ目の利点は、ある程度のグローバルな視点をもたらしてくれるという点です。Product Huntコミュニティーの半分以上が、実は米国以外に住んでいます。たしかなことは分かりませんが、その理由の一つは、私たちのチーム自体が世界中に分散しており、こうしたコミュニティーに対して十分なエンパシーや理解が生まれたからかも知れません。

なので、分散型チームは今後も次々と生まれ、リモートワーカーの数も増え、そうした方向への動きが活発化するでしょう。そのようなチームの構築を目指す人も増えるでしょう。私たちも好んで使っていますが、Slackや、Zoomなど様々な動画チャットアプリを使ったリモートワークがより容易になっているからです。私たちが分散していることは喜ばしいことです。課題はありますが、全体的には利点も沢山あります。

Craig Cannon [20:15]
そうですか。課題といっても、通常の企業でも直面するようなものばかりでしょう。あとは、業務の流れに関するものとかでしょうか。

Ryan Hoover [20:21]
はい。コミュニケーションもそうですが、共同作業できる時間が終日ではなく4時間程度だと、問題が生じることもありますが、上手くやれば実行可能です。

Craig Cannon [20:30]
なるほど、わかりました。コミュニティーについて何人かから質問があります。特にどうやって事業を始めたかを知りたくてウズウズしているのだと思います。その一人であるHattie Zhou(@oh_that_hat)は、最初の1000ユーザーをどうやって獲得したのかを聞いています。Sebastian Mossad(@semasad)は、どうすればコミュニティーをそこまで素早く構築できるのかを聞いています。基本的に同じような質問です。

どうやって事業を始めましたか?メーリングリストを始められたとのことでしたが、インターネットで活動する前から支持者はいましたか?そのあたりの経験についてお聞かせください。

Ryan Hoover [21:02]
ある意味で、Product Huntが始まる数年前には、すでに準備を始めていました。先ほど触れましたが、Product Huntの前、私はよく文章を書いていて、製品をあれこれ弄ったり、探究したりするのが好きでした。またSnapchatを始めとして、巷に溢れる様々な新アプリや新しい行動について書いていました。人々がこれらになぜ興味を持つのかに、とても興味があったからです。

Nirの『Hooked』の著作に手を貸したことで、書く量がさらに増えたので、ちょっとしたオーディエンスを得つつありました。決して巨大ではなく、Caseyには及びませんでしたが。彼は凄いです。ただ、テックコミュニティーという内向きな業界の中では、これぐらいのオーディエンスの規模で十分でした。

私がProduct Huntをローンチした際も、メールを発表した際も、「ああ、ライアンは知っています。これは面白そうだ、試してみます」と言ってくれる支持者が十分にいました。この最初の数百人に登録してもらったこと、また他の創業者や投資家、コミュニティーにおける長年の知り合いとの関係を築けたことは、非常に重要でした。これにより追い風が生まれ、人々が安心してコミュニティーに加入・参加できるようになりました。

なので最初の数百人は、数年前から築いてきたオーディエンスや、フォローしてもらっていた人々でした。その後、製品をローンチした時には、「それでは、このコミュニティーをどうやって成長させればよいか?」ということが次の課題になりました。私たちはいくつかの戦術を用いましたが、その一つであったメディア露出は、初期における成長の大きな推進力でした。

そこで私たちは、記事の執筆やゲスト投稿に取り組みました。私も実際に、これは皮肉なことですが、「How We Got Our First 2,000 Users」(私たちが最初の2000ユーザーを獲得した方法)のようなタイトルの記事をFast Companyに寄稿しました。

Craig Cannon [22:34]
その記事にリンクしておきましょうか。

Ryan Hoover [22:36]
いいですね。ずっと前の話ですが、皮肉なことに、私がその記事を書いていた理由自体が、利用者を1000人増やすことでした。

Craig Cannon [22:44]
なるほど。

Ryan Hoover [22:46]
初期段階でそうした手法が上手く行ったのは、当時のProduct Huntがテック業界への新規参入者であり、登録した人々は、「この会社の正体は?」といった感じだったからです。またそうこうするうちに、Product Huntで製品を見たメーカーや創業者が、会話に加わり、その内容をシェアしたいと自然に思うようになっていることに私たちは気づきました。

そうして私は、毎朝Twitterを開いて、それらの人々のTwitterユーザー名を検索しては、「やあ、Jill。あなたの製品が掲載されています。人々が話題にしているので、参加して質問に答えませんか?」などと書き込んでいました。八割方、こう返信されました。「もちろん、是非ともお願いします」。

私たちはひたすらこうしたことを繰り返しました。私は毎日1時間ほどを、オンラインでそうしたメーカーを見つけて巻き込むことに費やしました。これはさらなる成長につながり、初期段階で自然な成長効果を生んでいました。恐らく、これら2つの戦術だけで、一番最初の数千人を獲得することができました。

Craig Cannon [23:36]
お祝いの言葉を発言する機能など、ボットは今でも効果的ですか?

Ryan Hoover [23:40]
ああ、ボットですか。

Craig Cannon [23:40]
はい、はい。そうです。

Ryan Hoover [23:42]
はい。ボットについては、Twitterボットを稼働しています。話が戻りますが、私は当初、メーカーを見つけて招待していました。全て手作業だったので、これはスケーラブルでない、製品化しようという話になりました。スケーラブルにしようとなり、私たちはコミュニティーがメーカーをタグ付けできるようにしました。

私が見つけた製品がこれで、それを作ったりなんだのしたのがこのJackです、といった具合でした。Jackのユーザー名を聞きだし、それを追加すると、「Jackさんこんにちは。あなたの製品またはあなたがこの製品のメーカーとして追加されました。リンクはこちらです」などと発言するボットを利用することができます。

これにより私たちは、スケーラブルにメーカーを募ることができました。これは依然として効果的な方法です。実際のところ、何も知らされないないまま情報を載せられるとメーカーは困惑します。「質問に答える機会がなかった、シェアする機会がなかった」となるからです。でので、私たちは通知が正しく行き届くよう努力しています。

Craig Cannon [24:34]
たしかに機会損失に思えますね。Hacker NewsやProduct Huntなどについてのコメントを取り上げるのはとても興味深いです。ところで、今の成長は米国に由来するものですか?それとも様々な人々とつながるにつれ、海外に由来する部分が多くなっていますか?

Ryan Hoover [24:50]
ほぼ同程度です。妙なことかもしれませんが、必ずしも特定の地域で成長が見られているわけではありません。米国で立ち上げられる多くのスタートアップは、トラフィックの80%以上が米国由来のもので、非常に自国中心的です。初期の頃から、私たちはかなり国際色豊かなオーディエンスを持っていましたが、

私の見方では、世界中のどのスタートアップハブに目を付けるかに関わっていると思います。当然、サンフランシスコやニューヨークなど、米国のいくつかの州が主要なハブとなっていますが、パリやベルリンなど、世界の他の地域にも、スタートアップ好きの集うコミュニティーが存在し、製品を構築しています。Google Analyticsは人の集まり方を示すヒートマップのようなものですが、私たちのものを見ると、人々の多くがスタートアップのテックハブに集中し、それが世界に点在していることが分かります。私たちは今でも非常に国際的で、成長について言えば、これまでずっとそうでした。

Craig Cannon [25:44]
製品は、自ずと分類される特定分野のものを掲載していますか?それとも分散した分野からのものですか?

Ryan Hoover [25:52]
かなり分散しています。様々な理由から一定の傾向はみられますが、パリは総じてデザイン中心です。パリやフランスには、一般的にデザイン関連または美しい見た目の製品が数多く見られます。これについては、いつかきちんと分析をしてみたいです。私たちにはAPIがあるので、何かをハックして組み合わせたい方、APIを使って格好良いビジュアライゼーションを構築したい方はどうぞ…

Craig Cannon [26:16]
そうですか。

Ryan Hoover [26:16]
お願いします。

Craig Cannon [26:18]
過去数年間に気に入った製品を振り返ったとき、何かの一貫しものを見出したりとかはしませんか?これにこそ魅力を感じる、といった。

Ryan Hoover [26:28]
例えば、例を…

Craig Cannon [26:31]
例えばどういった種類の製品が好みであるかなどです。これは今まであったなかで最も多く寄せられた質問です。

Ryan Hoover [26:33]
本当ですか?

Craig Cannon [26:35]
あなたの好きなものは何ですか?利用中のアプリは?など、同種の疑問は様々です。

Ryan Hoover [26:40]
そうですか。興味深いことですが、Product Huntを見てみると、その時代のテーマやトレンドを表現している部分もあります。数年前を振り返れば、例えばSecretが大反響を呼んでいたころ、匿名のソーシャル体験を実現するアプリが無数に出現しました。

あのスペースでは、1週間に数本、いや1日に数本の異なるアプリが出現していました。当時誰もが、「これはうまくいっているようだ、これをもとに新しい体験を提供するチャンスかもしれない」と考えていたからですからです。そして現在に話を進めると、ブロックチェーン技術をもとに製品が作られるようになりました。そして暗号資産です…

Craig Cannon [27:14]
もちろんです。

Ryan Hoover [27:14]
非常に人気を博しています。毎日、少なくとも2〜3つは仮想通貨関連の何かが出現しており、こうしたトレンドが起きるのを見るのは非常に興味深いです。AIもそうです。人々は機械学習とAIを使っています。その理由の一つに機会が豊富というのがありますが、それだけでなく、オープンソースコードなどを使ってAIを製品に導入することができるからです。なぜだか、こうしたトレンドを経時的に見るのは興味深いです。

私は個人的に、新しいアイデアを探究するのが好きです。特に人々が新しいプラットフォームを利用して様々な方法でインタラクションしたりするのが好きです。そういう意味では、何にも興味があります。音声技術を例に挙げれば、音声を中心とするアプリケーションにとても興味があります。思いつくものとして、Lyrebirdは、最後のYCバッチだったと思いますが、なんというかクレイジーなアイデアです。デモを観てみれば分かりますが、人の声のサンプルを取って、再現することができます。Obamaが言ってもいないことを、本人に言わせることができるという代物です。

そのようなクレイジーなアプリケーションが好きです。私はこうした製品にこそ心躍らされます。なぜならProduct Huntの本質と通じており、未来におけるモノづくりを予感させてくれるからです。たとえ私たちの人生の小さな部分だったとしても、世界を変える可能性のあるものです。

Craig Cannon [28:28]
ええ。私にとってもバッチの中でお気に入りの企業の一つでした。素晴らしいです。20分間あれば、自分の声を真似できるだなんて、しかもこれほど完璧な精度で…

Ryan Hoover [28:37]
ええ、ヤバいです。

Craig Cannon [28:37]
ちょっと怖いですよね。

Ryan Hoover [28:40]
同社はベータを公開しており、私も声を録音しようと思っていましたが、何だか心配になり、躊躇しました。もちろん、すでにポッドキャストがあるので私の声は入手可能ですが、もしかしたら悪用されるのではと考えてしまいます。

Craig Cannon [28:51]
フェイクニュースが猛威を振るうでしょう。最近のビデオエミュレーションを観たことはありますか?

Ryan Hoover [28:55]
はい。あのビデオエミュレーションというのは恐ろしいです。あれを見ると、ではどうやってこれを防止すれば良いのだろうか、と考えてしまいます。こうした非常に現実的なフェイクニュースに騙されないようにするための技術や製品を、どうやって作ればいいのだろうか?と。

Craig Cannon [29:12]
そうです。ウォーターマークやセキュリティチェックなどの対策する製品をProduct Huntでローンチした企業はありますか?

Ryan Hoover [29:20]
今考えつく限りではありません。興味深いですが。

Craig Cannon [29:24]
そうですか。

Ryan Hoover [29:24]
誰かやっている人はいると思いますが…

Craig Cannon [29:26]
ただ難しいのは、人々は信じたいことを信じるという点です。聞いた内容を調査しながら今話しているわけではありません。私もThe OnionでPhotoshop加工をしていたことがあり、フェイクニュースをプロとして作成していました。

Ryan Hoover [29:37]
面白いですね。

Craig Cannon [29:37]
ええ。それで、たとえば、ある記事が中国で注目を集め始めると、ほとんどの人は記事を疑おうとしません。それが普通になってしまっています。私たちは何となく恐ろしい世界へ向かって進んでいます。

Ryan Hoover [29:48]
そうですね。不気味な世界になりそうです。

Craig Cannon [29:51]
Product Huntでローンチされた製品で、軌道に乗らなかったものの、現実世界では上手く行ったものはありましたか?

Ryan Hoover [29:59]
ええと、たしかに数多くあります。 正直、Product Huntで獲得する高評価の数は、成功するか否かを決めるものではないと人々に教えています。このことは誰でも分かるはずですが、20の高評価が付いたにも関わらず、気に入ってもらえず、とても落ち込んでしまう人もいます。現実では、ローンチが成功しようがしまいが、一度限りのもので、スタートアップとは何年も続く旅です。最も成功しているスタートアップの中には、5年、6年、7年たってようやく軌道に乗るものもあります。時間がかかります。こうした話を聞かないのは、最初の4年間にそうした企業の名前を耳にすることは普通ないからです。

Craig Cannon [30:37]
たしかに聞きません。

Ryan Hoover [30:38]
そうした企業は非常に沢山あるはずです。また、今のProduct Huntは世界中の人々全員を網羅しているわけでないので、Product Huntを現在利用していない特定のタイプのオーディエンス向けに製品を構築する場合、高評価や注目などを大して得られなかったとしても驚きではありません。大丈夫です。

Craig Cannon [30:57]
その通りです。YCではいつも起きていることです。Product Huntでローンチすることについて、プロからのヒントをお願いします。

Ryan Hoover [31:05]
はい。宣伝しすぎるつもりはありませんが、それこそがShipを構築した理由のひとつです。多くの人々は、狭い世界に閉じこもり、気に入ってもらえるかどうか定かではない製品を構築しているということに気づきました。それでは、コミュニティーとやり取りしたりフィードバックを得ることはできませんし、また実際にオーディエンスを築いたり、製品の発表前からフォローしてもらうこともありません。

Caseyを何度も話題にしていますが、Caseyはこの点で模範的です。彼は製品を構築する前の初期段階でオーディエンスを構築し、そのオーディエンスは成長を続けています。今では彼が何を言おうと、少なくとも注目を集めたり、試してもらうことができるようになっています。これは非常に価値があることです。

Caseyほどのオーディエンスは必要ありませんが、Product Huntでの私の経験に話を戻すと、もし私が数年かけてあらかじめ数百人もの協力的なオーディエンスを抱えていなかったとすれば、今のProduct Huntはなかったと思います。

私のプロとしてのヒントは2点で、1つは、実際にターゲットにするオーディエンスの構築に習熟すること。もう1つは、初期の段階でそうしたオーディエンスに関わってもらい、フィードバックを得ることです。Shipはまさにこの2点を実現するのに役立ててもらえるよう設計されています。

Craig Cannon [32:19]
そうですか。オーディエンスとのエンゲージメントは非常に上手く行っていたことがうかがえます。顧客サービスの優先順位が相当…高いようですが。

Ryan Hoover [32:29]
そうです。顧客サービスは多くの場合、コストセンターとみなされていますが、実際にはオーディエンスとエンゲージメントするための絶好の機会です。向こうからわざわざ、問題がありますだの、助けが必要ですだの相談してくれているにもかかわらず、多くの人々は「人が大勢押し寄せてきたぞ、困ったな」となります。

でもこれは実は素晴らしいことです。人々があなたに話しかけるほど興味を持ってくれているということですので、Twitterを存分に活用してインタラクションしましょう。私はそのためにTweetDeckとI Command-Tabに頼りっきりです。Product Huntに関するメンションごとに列があり、ほぼ全てのツイートが見られるので、何が話題になっているか、何がシェアされているのかを理解することができます。何か問題点が投稿されれば、必ず返信するようにしています。こうした小さい取り組みを重ねることで、コミュニティーは親しみを感じられるようになり、また近づきやすくなります。

Craig Cannon [33:11]
新しいものが多すぎて圧倒されたことはありますか?私はいつも、YCを通じてやってくる大量のアイデアに圧倒されています。それでも世界のごく一部です。強力なスタミナをお持ちで、難なく新製品を消費できるようになりましたか?それとも、「今日は新しいアプリを試す気分になれない」などと割り切っていますか?

Ryan Hoover [33:33]
とにかくこうした事が大好きであるという点で、私は変人ですし、そうした意味で特異な人間です。毎朝起きるとすぐに人々が何を作ってるかを探ったり、チェックしたりします。また当然ですが、私は全部を見ようとはしません。メールでもそうですが、受信箱の未読メールをゼロ件にしないと気が済まない人もいます。実際に、私は受信箱ゼロにしようとはしていません。完璧に処理しなくても大丈夫です。私は気にしません。

新しい情報をどんどん取り込むのが大好きな、私のような変人を始めとする人々がいる一方で、毎週知るに値するクールなものを1つか2つ教えてくれる人々がいます。なので、Product Huntや、その他にも私たちが今取り組んでいる製品に期待されているのは、両方のユーザータイプに対する魅力を高める方法を探求することです。オーディエンスが情報に圧倒されないよう気を付けながら、彼らが必要な情報を全て得られるようにします。

Craig Cannon [34:18]
そうですか。毎週1〜2件教えてくれるサービスはもうありますか?

Ryan Hoover [34:23]
それに最も近いものとして、サービス開始からしばらく経つものですが、Weekly Digestがあります。ニュースレターは希望に応じて毎週月曜か、月曜から金曜にかけて配信されます。よって今週何が起きたかを知りたいながらも、エンゲージメントが活発でない人は、Weekly Digestを受け取れます。Weekly Digestには、その週で最も高評価を受けた製品が含まれており、10秒で情報を得ることができるので、非常に気軽に読めるようになっています。私たちの情報の洪水のようなフィードより遥かに消費しやすいです。

Craig Cannon [34:34]
サービスがどんどん成長しているのがわかりますね。素晴らしいです。寄せられた質問の中から手あたり次第でいくつか紹介します。Akshar(@aksharbonu)、この名前は発音を間違えそうです。Akshar Bonuからの質問です。Product Huntを構築し、成長させ、人々に利用してもらうことを通じて学んだことの中で、最も直感に反すると感じたことは何ですか?

Ryan Hoover [34:53]
正直、それに対して優れた回答を出せるかは分かりません。反直感的と言えるか分かりませんが、社内のプロセスとリーダーシップの観点から、私がプロダクトマネージャーとして初期の段階で学んだことの一つは、末端業務を沢山引き受けることが役立つと勘違いしていた点です。

実例として、UXデザイナーの仕事に変更を加えるという、大きな間違いを犯したことがありました。「おっと、これは仕様に十分適合していないな。私が週末をかけて直し、皆の時間を節約しよう。彼のためにもなるだろう」と思いました。私はその逆をしていました。その結果、不満が生じました。結局私はUXデザイナーではないので、私はその仕事をすべてきではありませんでした。

この初期段階での教訓は、多くのプロダクトマネージャーやCEOや創業者が気づかなければならないことでもあります。つまり、初期段階では仕事を全て自分でやることに慣れていますが、チームを成長させるにつれ、最終的には仕事を他人に任せる必要があるということです。

生産性と効果性が下がったように感じるかもしれませんし、厳密にいえば短期的にはそうなのかもしれません。しかし長期的には、適切な人を雇い、自主性を与え、得意なことをやらせなければなりません。難しいし、直感に反するとも言えることです。全て自分で仕事をすることが習慣になっている人の多くにとってはそうだと思います。

Craig Cannon [36:12]
そうですね。それは大切な学びだと思います。私がサイドプロジェクトで未だに抱えている課題でもあります。人を上手く管理すれば非常に大きな影響力を得られます。世界一優秀なプログラマーよりも、遥かに大きな影響力です。しかし、モノづくりで満足感を感じている人にとっては難しい選択肢です。

AngelListについていくつか質問があります。Product HuntはAngelListに参加していて、潜在的に関わりがあります。Amr(@AmShafik)の質問は、Product HuntはAngelListの一員として、Product Hunt上のトップの掲載製品やメーカーに対しして、シンジゲートやその他の形態を通じた出資を検討したことはありますか?

Ryan Hoover [36:55]
Product Huntが始まって数ヶ月間の頃は、実際に「Ryan、あなたたちはProduct Huntシンジケートか、あるいは何らかのファンドを同時に立ち上げるべきだ」といった考えを持ってた出資者もいました。しかしこれは重要なものではないと今でも思っています。その方法だと、出資者向けプラットフォームの構築を優先することになりますが、それは結局、私たちの目標とは違います。出資者向け機能を構築したり、そうしたつながりを作ったりしないというわけではありませんが、全世界に向けた製品発見プラットフォームとは、コミュニティーも製品も全く異なります。

そうはいうものの、AngelListの資金調達チームと仕事をしたいとは常に考えていますし、そうした機会をうかがっています。今、私たちは製品サイドで積極的に取り組んでいることはありませんが、両者のコミュニティーをつなぎ合わせるために、創業者や出資者向けの夕食会や小さな会合を開催しています。何か凄いことをしているわけではありませんし、かなりささやかな取り組みではありますが、共通点や類似性を持つ2つのコミュニティーをつなぎ合わせることができた点はよかったです。

Craig Cannon [38:00]
スタートアップに出資されているという話がありますが、それは本当ですか?

Ryan Hoover [38:02]
はい。私がBurning Manへ出発した日の前日に、Axiosがそのニュースを広めました。それは構わないです。何かを公に発表するつもりはありませんでしたが、ニュースは広まってしまいました。

要するに私は、AngelList Angel Fundプラットフォームで小規模な資金調達を行いました。このことは同プラットフォームが2〜3ヶ月前に発表しました。言ってみればまだベータ版の段階であり、目立たせないようにしていました。

要するにこういうことです。特定の取引や特定の企業のための資金調達を行う手段である、AngelListシンジケートについて知っている人は多いでしょう。AngelListシンジケートは、出資を始めたばかりの人や、特定の出資のために大規模SPVを運営している人にとっては大助かりです。しかし、既に出資中の人々には適していません。このことに気づいた彼らは、数ヶ月の作業を経て、Angel Fundをリリースしました。これはバズワード的な言い方かもしれませんが、実際のVCファンドの立ち上げ作業を全部やってくれるという意味で…

Craig Cannon [38:56]
ええ。

Ryan Hoover [38:56]
「VC in a box」(パッケージ型VC)みたいなものです。

Craig Cannon [38:59]
なるほど、面白いです。

Ryan Hoover [38:59]
法的は事務作業は全てやってくれます。銀行口座を開設したり、チームからLPに昔ながらの電話をかけて、契約の補足条項を快く受け入れてもらうよう説得したりなど、大きな助けになってくれます。一般的に10万ドルほどかかるこうした包括的な業務を、1万2000ドルとキャリーの一部で請け負ってくれます。こうして、一般的な条件を備えたファンドができます。通常のVCとして、スタートアップに出資することができます。個別の取引単位ではなく、出資者から委ねられた資金で出資することになります。私はNavalを始めとする多くの人々に相談してから、資金を調達しました。3億ドルの資金を、もちろん5万から20万ドル規模のアーリーステージ企業に出資しました。とても楽しかったです。「Weekend Fund」(週末ファンド)と呼んでいました。

Craig Cannon [39:46]
そうですか。

Ryan Hoover [39:46]
私にとって、これには複数の意味があります。様々な名前の候補はスプレッドシート何枚分にも及びました。「さて、これを何と呼ぼうか?」と考えました。気に入る名前を思いつくのにとても長い時間がかかりましたが、Weekend Fundは非常に気に入っています。複数の意味が込められているからです。

私はProduct Huntをメインプロジェクトとしています。今でもこの仕事が大好きで、いつも意気揚々と取り組んでいます。一方、Weekend Fundは多くの意味で、私の週末サイドプロジェクトでした。また、週末の時間に製品を立ち上げる創業者は多くいます。Product Huntもそのひとつで、平日の夜と週末の時間を使って進めたプロジェクトでした。

これらプロジェクトの多くは、初めは控えめで小さなものですが、その後大きく成長します。よって、これら2つの意味は私にとって重要なものです。あと、Hoover Capitalみたいな名前よりフレンドリーな感じがします。

Craig Cannon [40:28]
たしかに。

Ryan Hoover [40:30]
Hoover Capitalが存在するかは知りませんが…

Craig Cannon [40:32]
多分あります。素晴らしい企業です。人も素敵で、精鋭揃いです。さて、何か取り組もうとしている特定のテーマはありますか?Product Huntからは多くの知見が得られたと思います。目標は何ですか?

Ryan Hoover [40:45]
厳密に何かを定義したり、eコマースやバイオテック業界を見据えたりなどしていないという意味で、意図的に様々な可能性を残しています。私は実際、自分が出資することで役に立てる分野に出資したいです。

例えば特にバイオテックでは、私は多分、コミュニティーベースの製品の場合ほどは役に立てないと思います。私が役に立てると思う企業に出資したいというのが、目標の大部分を占めています。リモートチームや分散型チームの話に出てきたような、特に興味のある分野もあります。新しい未来へ向けて、製品やツール、モノを構築する人々にとても興味があります。そうした世界では、分散型チームやリモートワークの普及が拡大しています。

他にも、音声技術が非常に興味深い分野だと見ています。今後人々の生活において音声技術がどのような役割を果たすのか、正確に知るのは難しいですが、音声技術は人々が技術と関わる方法を様々な点で変えるでしょう。私のGoogle Homeは今は単なるオーディオプレイヤーになっています。iPhoneを開いてRufusやソウルなどを再生するより純粋に手軽だからです。この2つの分野に特に関心を持っていますが、皮肉なことに、私がこれまでに行った出資は、コミュニティー重視の色合いがやや強いものです。経験がある分野だからです。

Craig Cannon [41:51]
むしろ当然といえます。

Ryan Hoover [41:52]
はい、皮肉というのは違うかも知れませんね。しかし私はこの2つの分野にとても惹かれるので…

Craig Cannon [41:56]
ええ。

Ryan Hoover [41:56]
そこで役に立ちたいです。

Craig Cannon [41:56]
他にも、今日はIndieHackersのCourtlandとのインタビューを控えています。

Ryan Hoover [42:02]
おお、そうなんですか。素晴らしいです。

Craig Cannon [42:02]
あなたは彼に質問をしていますが、あなたにも同じ質問をしてみたいと思います…

Ryan Hoover [42:06]
何を聞きましたっけ?忘れました。

Craig Cannon [42:08]
本当ですか。何の質問をしましたか?

Ryan Hoover [42:10]
覚えてません。

Craig Cannon [42:11]
他の人が信じないことで、あなたが信じていることはありますか?です。

Ryan Hoover [42:14]
来ました。

Craig Cannon [42:14]
そしてスマイリーフェイスです。

Ryan Hoover [42:16]
たしかにスマイリーフェイスを付け足しました。何ということでしょう。その質問をしましたが、私自身、たしかな答えを持ってません。次のことには、テック業界の50%の人は同意してくれると思いますが、残りの50%はそうでないかもしれません。

究極的に、技術は世界をより良い場所にしてくれると思います。たしかにスタートアップやテック業界では負の側面やマイナスな点も見受けられます。しかし、たとえばここに水があり、それを飲めるのは、究極的には技術のおかげです。また私は、スタートアップや創業者が前進して成功することは、究極的には世界にとって良いことだと思います。

具体的には、SF本で読んだり映画で見る過激な世界、人々がVRの中で暮らす世界は、実際のところ望ましいと思います。「Ready Player One」の世界や、そうした何らかのバーチャルリアリティに住むような未来について、恐怖や不安を感じる人も多くいるのは分かっています。私は実際、それらは素晴らしいものだと思います。その理由は、究極的には、この世界より素晴らしい世界の中で、人間関係を再現したり構築したりして、人生を送ることができるとすれば、それはよいことだと思うからです。私たちはとても幸福なことに、とても住み心地のよい場所で暮らしていますが、多くの人はそうではなく、いまだに泥でできた小屋で暮らしています。彼らがそこから逃れて様々な世界に行ってそこに住むことができれば、素晴らしいことだと思います。

人々が仮想世界に住むことによるマイナス面も沢山ありますが、私は将来のある特定の時点で、人々の大部分が仮想世界に住むようにならない未来を想像できません。というのも、私たちはそこにほぼ到達しているからです。私はポケットに入っている携帯電話や私のコンピュータ画面で、一日の大部分を過ごしています。多くの人々もそうですし、そうでなくともテレビを観ています。平均的な米国人が1日に観る時間は…4時間だったか8時間だったか忘れましたが、信じられない時間です。これだけテレビを沢山観る人々が居るわけですから、こうした習慣がVRやARを通じて、画面の中へ向けて拡張したり、あるいは技術の方が、彼らの日常生活に拡張していったりすることは容易に想像できます。だから良いことだと思います。そうしたものを受け入れて、責任を持つようにするべきだと思います。しかし同時に、テクノロジーの中に住むことが悪いことだとは断じて思いません。

Craig Cannon [44:25]
そうですか。1日平均にして何時間VRで過ごしていますか?

Ryan Hoover [44:28]
実は私自身はまったく過ごしていません。VR機器を持っておらず、Samsungのヘッドセット、Gear VRがどこかにあったかもしれませんが、今はありません。本当に楽しいアプリケーションが見つかりませんでしたし、大きくて扱いにくく、重すぎました。しかしいつかはメガネ型になり、付け心地も良くなると思います。いずれはコンタクトレンズに組み込まれるでしょう。想像できることは大抵ある時点で実際に起きると私は感じています。単に時間の問題なので、コンタクトレンズ型のVRが存在しない未来は想像できません。生きている間に実現するかといえば、分かりませんが。

Craig Cannon [45:00]
実現すると思います。私もそうした考えには完全に同意します。サンフランシスコでのあなたの生活が素晴らしいからといって、1日4時間Lebron Jamesになりたいと思わない人がいないとは限りません。

Ryan Hoover [45:10]
そうです。空を飛んだりとか、できればいいなと思う凄いことは沢山あります。既に非常に恵まれた最高の人生を送っている私ですら、そう思うわけです。もちろん、いまだに泥でできた小屋に住む人々は、VRにアクセスできません。しかし、技術は革新するもので、例えば1%がアクセスできるようになれば、さらに多くの人々がアクセスできるようになり、価格も下がり続けるでしょう。これについて触れたのは、「月収20ドルで生活するそのような人が、Oculusを買えるわけないだろう」とは言いたくないからです。とにかく、そうしたものが必然的に無料になる未来を想像してみてください。これは必然的だと思います。

Craig Cannon [45:52]
たしかに、スマートホンの普及分布のグラフを見ると…

Ryan Hoover [45:56]
ええ。

Craig Cannon [45:56]
まったく同様のことが起こっています。本体の価格は上昇していますが。1000ドルのiPhoneを買えるようになりました。

Ryan Hoover [46:02]
知っています。でもたしかそれは64GBモデルの話ですよね。

Craig Cannon [46:05]
もうひとつのモデルはさらに高いです。

Ryan Hoover [46:06]
そうです。256GBとかです。価格は知りませんが、多分1300〜1400ドルくらいだと思います。

Craig Cannon [46:11]
なんとも。では、これが多分最後の質問になります。Soren(@sorenwrenn)からの質問です。Ryanは、台頭する暗号資産と、その実装や製品についてどう思いますか?

Ryan Hoover [46:26]
もちろん私もこのスペースを注視してきましたが、一部の人ほど掘り下げてはいません。Filecoinを少々保有していますが、他の仮想通貨は保有していません。ですので、仮想通貨に大きく賭けているわけではありません。

そうした方が良いのかもしれませんが、というより、そうした方がたしかに良かったのですが、私が言いたいのは、未開拓分野や新しいプラットフォームが変革していくのを観察するのは、とても興味深いということです。

例えば、音声技術について先ほど少しお話をしたときに、それがどのように人々の行動を変え、新しい体験を作り出す潜在性を秘めているかについて説明しましたが、ブロックチェーンや暗号資産などもそれと同じことがいえます。メーカーや創業者、企業に対して新しい道を切り開き、新しい扉を開き、人々の行動を大幅に変えるほどの新しい体験を作り上げるチャンスを与えてくれるものです。

というのも、資金調達においては既に、ある程度こうした試みが見られており、人々はVCに頼るかわりに、ICOをローンチしています。こうした取引は前代未聞で、大量の資金が手に入るだけでなく、配当する出資者がいません。自分たちで独り占めできます。この分野では、全てをひっくり返すようなクレイジーなことや、興味深いことが沢山起きています。

AngelListは、CoinListと共同で取り組み、プラットフォームとエコシステムを合法化し、それらに対する信頼を醸成しようとしています。しかし正直なところ、仮想通貨に深く関わっている人々ですら「今後どうなるかはまだ分からない」と感じています。こうしたことについて予想するのは難しいです。たとえば、初期のワールドワイドウェブの時代にFacebookが成功することを、残念ながら名前は忘れましたが、たしか予想した人もいましたが、そこまで推定するのは困難なことです。今ある製品をベースに、2〜4年後に何が作られるかを想像しようにも、メンタルモデルやインフラがまだ出来上がっていないからです。

Craig Cannon [48:14]
同意します。これが本当に最後の質問です。暇な時は何をしますか?趣味は何ですか?

Ryan Hoover [48:20]
ここ2〜3年では、コンサートに行ったりライブミュージックを見るのがますます好きになりました。2015年にはCoachellaに行きました。「こんなに楽しいものだったのか」といった感じで、いわゆるアハ体験でした。最高です。素晴らしい友達と一緒に行って、踊りに行ったり、良い音楽を聴いたり、そういうのが大好きです。

ひとりの時間も大好きです。Philzにもよく行きます。実はProduct Huntが生まれたのはPhilz Coffee Shopで、毎週末にそこへ行き、仕事を仕上げていました。変な話かもしれませんが、明日も、午前6時には起きてそこで仕事をして、ぶらぶらして、コーヒーを飲んで、といった感じで過ごすと思います。分かりませんが、普通のことでしょうか。

Craig Cannon [49:01]
素晴らしいです。それでは、ありがとうございました。

Ryan Hoover [49:02]
はい。ありがとうございます。

Craig Cannon [49:03]
さて、お聴きいただきありがとうございました。Shipの10%オフを獲得するには、blog.ycombinator.com をご覧ください。お時間がございましたら、このポッドキャストをお聴きのサイトやアプリで、評価とレビューの投稿をお願いします。それでは、次回までさようなら。

 

記事情報

この記事は原著者の許可を得て翻訳・公開するものです。
原文: The More You Communicate with Users, the Higher Chance You’ll Build Something They Want – Ryan Hoover of Product Hunt (2017)

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